日本の規則と前例主義 2〜日本社会のルール・なぜか「出来ません」の繰り返しの対応・「謎の規則」を押し付ける社会〜|国際社会と日本

前回は「日本の規則と前例主義 1〜前例主義が横行する日本社会・ルールと人間社会・電話の問い合わせとメールの問い合わせ〜」の話でした。

目次

日本社会のルール

東京(新地球紀行)

先日、経営する会社で、ある保険に加入しました。

加入した保険のサービスには、福利厚生サイトが運営する「福利厚生サービス」が付属しています。

保険の内容・金額も大事ですが、この「福利厚生サービス」も保険加入の大きな理由の一つです。

僕も社員も、とても楽しみにしていました。

社員一同、待ちに待った「福利厚生サービス」です。

早速、
登録してみよう!

と思ったものの、登録直後に「ログインできない」という「謎の状況」が続きます。

パスワード
間違えたかな?

「登録したばかりのパスワードを間違える」のは、間の抜けた話ですが、よくあることでもあります。

仕方ありません。

パスワード
再設定しよう・・・

と思ったのに、

パスワード
再設定ができない・・・

福利厚生サイトに登録したはずなのにログインできない話でした。

そして、「問い合わせメール」がなく、「問い合わせ先」の電話番号しかありません。

電話するのは
ちょっと面倒・・・

と思いますが、仕方ありません。

どうにもならないので、問い合わせセンターに連絡しました。

色々と個人情報の確認を長々とさせられ、ちょっとイライラ募りますが、我慢。

なんで、
こんなに面倒なのかな・・・

やっと、オペレーターさんにつながりました。

なぜか「出来ません」の繰り返しの対応

恥ずかしいことですが、説明します。

先ほど登録したばかりの
メアドとパスワードでログインできません・・・

パスワード再設定も
出来ないので、どのようにすれば良いか教えてください。

オペレーターの方からは、

お客さまのメアドが、
メーリングリストに登録されています・・・

そう、登録されているはずです。

だから、「登録メール」が来たのです。

ところが、

しかしながら、
そのメアドは、メインアカウントとして登録されていません・・・

とのことです。

???

それはどういうこと?

と思いながら、電話口で確認します。

さっき登録したばかりで、
こちらのミスなどではないですよね。

と。

するとオペレーターの方、

その通りです。

と返事です。

良かった。
これで、元通り登録される!

と喜ぶ僕。

そして、

では、このメアドを
メインアカウントとして登録してください。

と依頼しました。

ところが、予想外の返事が来ました。

出来ません。

です。

出ました。

日本社会での電話で、頻繁に発生する「出来ません。」です。

当初は想定はしてた「出来ません。」ですが、話の流れからして、安心していたところでした。

そこを「不意をつかれた」感じになりました。

思わず、

え?
なんで出来ないんですか?

と聞き返してしまいました。

今さっき、ほんの5分前に登録したばかりです。

そして、こちらは正当な手続きを踏んで登録し、しかも登録確認のメールが僕のメアドに届いています。

という事は「登録されていなければ不自然な」事態です。

ですから、良く分からないですが、なんらかの「システム障害」に過ぎません。

そして、本人確認も取れているなか、サクッと「登録するだけ」だと思います。

でも、窓口担当者は

出来ません。

そういう決まりですから、
出来ません。

とオウムの如く繰り返すのみです。

「謎の規則」を押し付ける社会

何度要請しても、

出来ません。

です。

思わず反論します。

しかし、
今さっき登録したばかりで・・・

こちらに返信が届いているメアドは、
そちらのメーリングリストのメアドと同一です。

そうなのです。

「本人確認」が取れていて、「メアドを登録するだけ」なのです。

登録するだけ、
ではないですか。

簡単な話ではないですか?
お願いします。

と要望します。

そこまで依頼しても、

規則ですから、
出来ません。

申し訳ありません。

こちらは、事態を解決してもらいたいので、電話しているのです。

申し訳ありません。

と何度聞いても、こちらはストレスが溜まるだけです。

「謝って欲しい」から電話しているのではないのです。

挙げ句の果てには、

書面にアカウント登録の手続きの依頼内容記載し、
郵便でお送りください。

とのこと。

なぜ、こちらは全く落ち度がないのに、そのような面倒なことをしなければならないのか、が分からないのです。

しかも、一応こちらは「客」の立場です。

そして、この会社が提供する「保険」という商品を購入したばかりです。

最初の設定で、なんらかの理由で発生した「システム障害の責任」を、こちらに押し付ける姿勢はなんとも納得できません。

この「謎の規則」を押し付ける会社と、この「謎の事態」が許容される日本という社会。

最後には、

もういいです・・・

とお伝えし、電話切りました。

残念ですが、この

規則ですから、
出来ません。

という姿勢が続く限り、日本は停滞してゆくばかりと考えます。

「規則」は、人間社会で人間同士が円滑に生活するために「必要なモノ」です。

それが、真逆で「人間が不愉快になり、円滑に過ごせない」ための規則・ルールはない方が良いでしょう。

この会話の中で、オペレーターは、「対処の検討」の気配すら匂わせず、ただひたすらに一方的に。

規則ですから、
出来ません。

を繰り返し続けていました。

「不毛」のあまり、怒りを通り越して、悲しくなりました。

左上から時計回りに、岸田文雄首相、Joe Biden米大統領、Olaf Scholz独首相、Rishi Sunak英首相(Wikipedia)

米国だって、英国だって、ドイツだって、こういう「謎のルール」はあるかもしれません。

何らかの問題が発生したのに、「対応して改善する」可能性が全くない状況は、異常です。

「本音と建前」や「根回し」が横行し、「規則」が暴れ回っている日本社会。

新たな世界に向けて、少しは変わってゆくべきと考えます。

新地球紀行

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