日本とは根本的に異なる欧米における「ルール」 3〜業務時間外に自宅で対応する英国・欧州のプロ意識・対策の実施が異様に早い英国・「誰も責任を取ろうとしない」姿勢の日本〜|国際社会と日本

前回は「日本とは根本的に異なる欧米における「ルール」 2〜夜中に英国からの返信・自宅で業務メールの対応をする姿勢・自らの役職に責任持つ・日本では少ない「その分野のプロとしてしっかり責任をもつ」強い意識〜」の話でした。

目次

業務時間外に自宅で対応する英国・欧州のプロ意識

London(新地球紀行)

「締切日時少し前に」英国の賞に応募した時のこと。

締切日の日本時間夕方に提出しようとwebsiteに行くと、”closed”になっていました。

ダメ元で、メールで問い合わせると、

まだ締め切りではないから、
それはおかしいな。

担当者のPさんから「予想外に早い返信」が届きました。

そして、「チャットのような」素早いメールのやりとりの後に、

これはおかしい。
システム故障だな・・・

よし、すぐに対処するから安心してくれ。
応募期限を延長するなど対処するから。

なんと、「すぐに状況を把握して、対処することを約束」してくれました。

しかも、

だが、済まないが、
今、Londonは午前6時前なんだ。

実は、私は今自宅なんだ。
出社したら、すぐに対応するよ。

なんと、担当のPさんは「自宅から業務対応をしていた」のでした。

これは、業務時間外であろうと、自宅であろうと、「自分が責任者であるプロ意識」があるのでしょう。

業務時間外で、担当者が「会社外部で」「メールなどに対応する」ということは、日本では考えにくいです。

仮に対応してくれたとしても、日本の場合は、

状況を確認して、
ご連絡します・・・

が「最も良い」反応です。

それに対して、「すぐに状況を把握して、対策を判断する」姿勢の英国の担当者Pさん。

担当者が、

任せて下さい。

とか、

安心して下さい。

みたいなことを言うこと。

これは、日本では「ほぼない」す。

良くてせいぜい

検討します・・・

です。

大抵の場合は、

出来ません・・・

で、対応や対案が出てくる気配すら感じられません。

対策の実施が異様に早い英国

London(新地球紀行)

なんとかするから、
待っててくれ。

と言ってくれたPさん。

意外なほど、対応が早かったので、

本当にそんなに
早急に対応してくれるのかな・・・

と考えながら、少し待ってみます。

やがて、3時間ほど経過して・・・・・

Hi 〜(僕のこと)

と、Pさんから気楽な感じで始まるメールが来ました。

システム復旧したぜ。
応募できるようになったから、ぜひ応募して!

と、非常に嬉しい連絡です。

さらに、驚いたことに、

応募期限は、
一週間延長したよ!

と「応募期限を一週間延長する」ことが決定されていたのでした。

これは、担当者のPさんの「独断」なのでしょう。

欧米の賞の応募では、”Deadline Extended!”と「応募期間が延長する」ことが頻繁に起きます。

それでも、「トラブルに対して、応募期限を早急に延長する」姿勢は、非常に好ましいです。

このメールもらった時、時差の関係で、こちらは夜でした。

僕は会社を出ていたので、応募は翌朝になります。

早々に対応してくれて
どうも有難う!

と、すぐに返信した僕でした。

「誰も責任を取ろうとしない」姿勢の日本

ロンドン(新地球紀行)

日本にも、「良いところ」はたくさんあります。

ところが、この例のように担当者が「明確な責任と権限をもって対応する」というプロ意識。

こういう意識が、「日本は低すぎる」と思います。

「誰も責任を取ろうとしない」姿勢が非常に目立つ日本。

日本では問い合わせにメール送っても、すぐに返信が来ることは稀です。

時には、返信がこないこともあります。

返信が来ても、

ご対応
致しかねます。

こちらからは
何とも申し上げられません。

という「回答?」が、非常に多いのが実態です。

なんのための
問い合わせ窓口?

と、思いたくなることが実に多いです。

自分に与えられた職務に責任を持って対処することは、社会人の基本であると思います。

役所などでよく「たらい回しにされる」ことが、今であります。

役所の担当者は、

私の管轄では
ないから・・・

という感じで、特に「悪気」は感じません。

ところが、窓口に行っている方としては、

担当・管轄は誰でもいいから、
シンプルに早く対処して欲しい!

という気持ちが本音です。

日本においても、担当者の「責任と権限」を明確にして欲しいです。

新地球紀行

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