日本とは根本的に異なる欧米における「ルール」 2〜夜中に英国からの返信・自宅で業務メールの対応をする姿勢・自らの役職に責任持つ・日本では少ない「その分野のプロとしてしっかり責任をもつ」強い意識〜|国際社会と日本

前回は「日本とは根本的に異なる欧米における「ルール」 1〜「前例主義」というルール中心の日本と欧米・海外の締切日時・問い合わせメール・メール中心の欧米とFAXが横行する日本〜|国際社会と日本」の話でした。

目次

夜中に英国からの返信

ロンドン(新地球紀行)

英国のある賞に応募した時のこと。

「GMT=グリニッジ標準時」の締切日時をしっかり確認して、資料を準備します。

そして、締切間際である、締切日の日本時間夕方に提出しようとwebsiteに行くと、”closed”になっています。

しまった。
やはりギリギリに応募しようと思ったのが・・・

そもそも
間違いだったのかな・・・

ガッカリですが、もう一度募集要項をよく読むと、間違ってはなさそうです。

一応、問い合わせ先に
メールで聞いてみよう・・・

ダメもとで、英国の問い合わせ窓口にメールを送りました。

こういう問い合わせメールは、日本では即日返信が少なく、大抵翌日以降です。

さらに、日本では「返信が来ないこともある」のが現実であり、返信が来るとしても数日後です。

メールを送信したと言っても、こちらの昼間なので英国はまだ夜中です。

すぐに返信があるはずがなく、

まあ、明日くらいには
何らかの回答があるだろう。

と思ってました。

しばらくすると、予想外に早く、担当者のPさんから返事が来ました。

あれ?
もう返信が来た・・・

Pさんからは、

まだ締め切りではないから、
それはおかしいな。

なにか
間違えてない?

自宅で業務メールの対応をする姿勢:自らの役職に責任持つ

London(新地球紀行)

そこで、僕は画面のキャプチャー写真を添付して、

いや”closed”なんだ。
添付画像確認下さい。

と返信しました。

すると、またすぐに返信が来ました。

返信が異様に
早いな・・・

メールなのですが、ほとんどチャットしているような感じです。

Pさんから、また返信がすぐ来ました。

これはおかしい。
システム故障だな・・・

よし、すぐに対処するから安心してくれ。
応募期限を延長するなど対処するから。

嬉しくなった僕は、返信します。

Thank you!

ここで、僕は思いました。

こんなに早く返信が来ると言うことは、
Pさんは「業務時間中」に違いない・・・

担当者のPさんは、英国・ヨーロッパではなく、
アジアなど、「今は昼」なのだろう・・・

そしたら、Pさんから、またすぐ返信ありました。

No Problem.
任せてくれ。

だが、済まないが、
今、Londonは午前6時前なんだ。

システムのリカバリーは
少し待ってくれ。

えっ?6時前?
Pさんは今どこで、僕の対応しているのだろう?

僕は、不思議に思いました。

あっ、また
メールが来た・・・

Pさんからの返信が続きます。

実は、私は今自宅なんだ。
出社したら、すぐに対応するよ。

Pさんは、なんと会社のメールを、スマホか自宅PCに転送していました。

そして、「自宅から」僕のメールに対応してくれていたのでした。

日本では少ない「その分野のプロとしてしっかり責任をもつ」強い意識

東京・浅草寺(新地球紀行)

業務時間外で、担当者が「会社外部で」「メールなどに対応する」ということ。

それは日本では、ほとんど考えられないことです。

余程の非常時以外は、絶対に考えられないでしょう。

そもそも、早朝の6時前で、「起床して活動している」人が少ないでしょう。

6時前に起きていたのは、Pさんのポリシーでしょう。

それでも「会社への問合せの転送メール」を読んで、さらに返信・対応するという姿勢。

これは、彼が担当者として、しっかりと責任感持ってやっているからでしょう。

それは「担当者として、その分野のプロとしてしっかり責任をもつ」強い意識です。

助成金申請にしても、ハンコにしても、どうでも良いことに膨大な時間がかかり、対応が遅い日本。

今回は英国でしたが、日本と欧米の差は非常に大きく、埋め難い差があります。

新地球紀行

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