英国の未来 10〜大混乱続く英国・トラス首相の電撃辞任・ジョンソン元首相の出番の可能性・高まる中国の不動産リスク〜|世界情勢

前回は「英国の未来 9|世界情勢」の話でした。

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大混乱続く英国:トラス首相の電撃辞任

Elizabeth Truss英首相(Wikipedia)

昨日、突如発表されたトラス英首相の辞任。

在任わずか45日で、史上最短の英首相となりました。

大減税に大きな批判が高まり、ほぼ全て撤回に追い込まれたトラス政権。

直後には内相が突然辞任し、トラス政権は大混乱に陥っていました。

とは言え、ここまで早期に辞任を発表することは、想定外でした。

ジョンソン元首相の出番の可能性

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左上から時計回りにBoris Johnson英首相、Putin露大統領、Emmanuel Macron仏大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

外相としてロシアに対して非常に強気姿勢を貫き、欧州各国と協調姿勢を貫いてきたトラス首相。

Putinはウクライナで
必ず倒す!

世界各国を渡り歩き、対ロシア戦で強行姿勢を貫き、大いなる成果を上げてきたのがトラス外相でした。

この「強き女性」の模範のような存在だったトラス首相は、

もう無理なので、
辞任します・・・

あっという間に辞任するとは、誰も想像できない事態でした。

保守党は早期に次期党首=首相を決定する方針です。

立候補には「100人以上の議員推薦」が必要であり、立候補は最大3人に絞られます。

立候補にはジョンソン前首相、スナーク元財務相などが挙がっています。

Boris Johnson英前首相(Wikipedia)

ジョンソン前首相の政治的力量は卓越しているのは、現実です。

世界政治にとっては、次はジョンソン英前首相が望ましいと思います。

ただし、わずか3月前に辞任したばかりで、再び登板することを「英国民がどう思うか」は難しいところです。

一方で、この大混乱の英国において、他の人物が「英国・英政府をまとめて行けるか」も難しいところです。

ジョンソン英前首相が「国益のために、立候補に前向き」との報道もあります。

混乱をまとめる非常に大きなパワーを有するのは、ジョンソン英前首相かも知れません。

高まる中国の不動産リスク

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万里の長城(新地球紀行)

中国では不動産市場の危機が高まっており、中国経済の先行きに対する疑念が深まっています。

堅調な米国ですが、米国経済の先行きを不安視するエコノミストが増えています。

Jerome Powell FRB議長(Wikipedia)

あまりに急速に利上げをしてきたFRBは、今後も利上げを続ける姿勢です。

しかし、GDP世界6位という立場以上に、金融立国として世界に大きな影響力を持つ英国の大混乱。

世界中が混乱の中、「異常なドル高」は世界経済・米国経済にとって非常に悪影響があります。

ここで金利引き上げに「少しブレーキをかける」のが望ましく、金利引き上げは混乱をもたらすと考えます。

さらに混乱が深まる世界情勢と世界経済。

FRBの方針次第であり、さらに市場は過敏になり、「上下しながら様子見」となりそうです。

新地球紀行

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