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英国の未来 5|世界情勢

前回は「英国の未来 4」の話でした。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

まもなく首相を、正式に辞任することになるジョンソン英首相。

下院議会で、最後の「首相質問」に出席して、答弁をしました。

映画「ターミネーター」のセリフを引用して、”Hasta la vista, baby”と締めくくりました。

これは、スペイン語で「また、会いましょう」という意味とのことです。

ロシアのウクライナ侵攻当初から、最も明快かつパワフルな外交を展開してきたジョンソン首相。

その猛烈なパワーに、独仏伊などの欧州も引っ張られてきた感があります。

そこで、降って沸いた「パーティーゲート事件」でした。

類い稀なる外交力・政治力で、これは乗り切ると思っていました。

しかし、閣僚の辞任が続き、倒閣に追い込まれました。

「パーティーゲート事件」は、内容としては大きな問題ではないように感じます。

しかし、英国民は「嘘をついたこと」を許さなかったのでしょう。

これもまた、英国の民主主義が成熟していることの証拠だと思います。

次期首相は、トラス外相とスナーク前財務相で争われ、全ての保守党員16万人の投票で決定します。

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

現時点では、「トラス外相が優勢」という報道です。

Rishi Sunak元財務相

ウクライナでは、トルコのエルドアン大統領が間に入り、穀物輸出が再開される方向です。

昔からの「大穀倉地帯」であるウクライナからの穀物輸入に頼る国々は、非常に多い中、大きな一歩です。

Recep Erdoğanトルコ大統領(Wikipedia)

英国MI6のムーア長官が、「ロシアは近くウクライナで失速の可能性」と明言しました。

そして、MI6は「中国の監視を非常に強化している」状況です。

中国がロシアに明確に加担している状況の中、ウクライナ侵攻の方向性が見えません。

その中、「欧州をまとめてきた」とも言えるジョンソン首相が、表舞台から消えるのは、非常に残念です。

“Hasta la vista, Boris.”=「また会おうね。ボリス」と思いますが、世界がジョンソン首相を必要としています。

9月5日に決定する新英首相。

一時は「英国民の信用を失った」一方で、「世界の首脳の信用は、非常に高い」ジョンソン首相。

近い将来、首相以外でも外相・特使などで、活躍することを願いたい。

それは英国の国益になるのみではなく、世界のためにもなると考えます。

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