英国の未来 4|世界情勢

前回は「続くロシアの猛攻」の話でした。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

プーチン大統領が、ウクライナ侵攻後初の「旧ソ連圏外への外遊」を開始しました。

兼ねてから親密な関係にあるイランを訪問し、各国首脳と会談しています。

中でも注目されるのは、トルコのエルドアン大統領との会談です。

Recep Erdoğanトルコ大統領(Wikipedia)

フィンランドのNATO加盟に反対していた姿勢を一転させ、賛成に回ったエルドアン大統領。

まだ具体的な決議をしていないため、今後のトルコの動きは、NATO・欧州の鍵を握ります。

両首脳の会談で、ウクライナに滞留する穀物の扱いなどが話し合われましたが、当然NATOの話も出ています。

いずれにしても、プーチン大統領と比較的気軽に会談できる立場のエルドアン大統領の役割は非常に大きくなります。

欧州で続く、熱波による異常高温は、各地で甚大な被害を及ぼしています。

各地で山火事が続き、フランス南西部では、15,000ヘクタール以上の森林が消失に至りました。

さらに、スペイン・ポルトガルでは、ここ数日の異常高温により、1,000人以上の方が亡くなっています。

まだ猛烈な熱波による異常気象・猛暑が続くとされ、欧州は非常な危機にあります。

ただ一国のみ堅調な米国。

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

一時は暴落とも言える下落を続けていた、株価が急速に上昇し、回復の兆しが見えてきました。

欧州とロシアの、天然ガスなどのエネルギーを含む「睨み合い」が続き、双方に打撃が見込まれます。

「経済消耗戦」の様相を呈してきた、欧州とロシアの戦い。

エネルギー問題に加え、想定外の異常気象に見舞われた欧州が、やや押されているように感じます。

英国 保守党党首選 候補者(BBC)

英国次期首相を決める保守党党首選は、4名に絞られました。

なんと、4名のうち3名が女性で、全員の方が党首・首相としては若いです。

先日、発表された日本の”Gender Gap Index”の酷さを考えると、英国が羨ましくなります。

3回目投票まで、ずっと1位を守っているスーナク前財務相。

Rishi Sunak元財務相

いずれの方が新首相になるとしても、危機にある英国が復活することを大いに期待したいと思います。

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