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英国の未来 1|世界情勢

前回は「英国の危機 1」の話でした。

世界中で大きなニュースとなった、英国のジョンソン英首相の保守党党首辞任。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

保守党党首が選任される10月までは、首相続投を表明しています。

「パーティーゲート」に加えて、不適切な人物の重役任命により、政権幹部が次々辞任していました。

強行突破すると思われていたジョンソン首相でしたが、英政府の機能不全に決断をした模様です。

自身の辞任要求をする閣僚をクビにして、残り3ヶ月ほどを乗り切る姿勢を鮮明にしたジョンソン首相。

「反ジョンソン首相」が多く、「政権幹部の2割ほど辞任」したのは異例事態です。

裏を返せば、残り8割は残っており、中にはトラス外相のようにジョンソン首相を支持する閣僚もいます。

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

次期保守党党首・首相は誰になるのか?は不透明ですが、下記の方々が候補に上がっています。

次期首相候補(BBC)

「パーティゲート」等問題だったかもしれませんが、対ロシアでは著しい功績を挙げていたジョンソン首相。

ウクライナ侵攻が続く中の辞任は、非常に残念です。

「群れが動く時は政界も動く」と表現したジョンソン首相。

自分に反する勢力が一気に増えて、どうにもならなくなった苦境を感じます。

その中、米英の情報機関である米国FBI・英国MI5のトップが、中国の「途方もない」脅威を警告しました。

中国の台湾への野心や、スパイ活動など、米英の情報機関の対中国の業務が倍以上になっています。

ブレグジットを選んだ英国。

賛成・反対がほぼ拮抗する中で、EUからの離脱を決定しました。

今でも英国には、「EU残留賛成派」が約半数いると思われます。

この中、EU離脱を貫いた保守党は、そもそも指示が得にくい世情です。

世界政治において、これほど際立った功績をあげたジョンソン首相が、最もあっさり辞任に追い込まれる事態。

英国の次期首相も、非常に苦しい政権運営をすることになります。

英国民の信任を失い、自身で辞任を決意したジョンソン首相の決断は尊重したいです。

しかし、彼ほどの政治家は中々いないでしょう。

Winston Churchill英国首相(Wikipedia)

第二次世界大戦初期に、ヒトラー率いるドイツに追い込まれた英国。

“Victory!” と叫び続け、頑強に抵抗して、米国とがっちりタッグを組んで、英国を勝利に導いたチャーチル首相。

1945年5月にドイツが降伏し、「残るは日本のみ」という状況で総選挙が行われました。

チャーチル自身が「楽勝」と思っていた総選挙でした。

しかし、チャーチルの失言もあり、保守党は大惨敗し、チャーチルは退陣に追い込まれます。

そして、第二次世界大戦終了(日本敗戦)の1945年8月を迎えます。

しかし、英国首相はチャーチルではなかったのです。

その後、首相に返り咲き、ノーベル文学賞まで受賞したチャーチル。

チャーチルとキャラクター類似点が多いジョンソン首相。

対外的には極めて功績が大きいものの、対内的につまづいた点も同じジョンソン首相。

また復活して、活躍する時が来るように感じます。

残り3ヶ月、英国・世界のために活躍を続けて欲しいと思います。

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