MENU

英国の危機 1|世界情勢

前回は「英国の成熟度 2」の話でした。

財務相・保健相が、相次いで辞任した英国。

理由は、ボリス・ジョンソン英首相への「信頼感の欠如」です。

また、BBCによるとYou Govの実施調査で、英国民の69%が「ジョンソン首相は辞任すべき」と答えています。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

非常に強い逆風にあるジョンソン英首相。

閣僚は迅速に人事を決定しましたが、この状況は、なかなか治まりそうにありません。

非常に人気の高い、リズ・トラス外相は「ジョンソン首相を100%信頼・支持」を表明しています。

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

ロシアのウクライナ侵攻に対して、世界中を牽引してきたジョンソン首相とトラス外相のコンビ。

「コロナ禍での首相官邸パーティー」などが致命傷となり、英国民の信頼感を失ってしまったジョンソン首相。

ウクライナ侵攻など、外交面では非常に大きな成果を上げているので、なんとか乗り切って欲しいと願います。

そして、それは英国の国益のみならず、「世界のためになる」と考えます。

世界中がインフレなどに悩み、経済が不安定な中での財務相辞任という危機的事態。

英ポンドは大幅に売られて、2年ぶりの安値となりました。

また、ユーロも大幅安となり、20年ぶり安値をつけました。

欧州株式市場も大荒れで、英国・ドイツ・フランス市場で、3%ほど下落しました。

ダウ平均がやや下がったものの、ナスダックは2%ほど上昇し、この危機の中「米国勝ち」の様相を呈しています。

ジャビド保健相は辞任にあたり、ジョンソン首相に書簡を出しています。

内容は「ジョンソン首相への不信感」です。

この辞任にあたり「書簡を出す」のは、日本の政界にはない「英国の民主主義の成熟」を示します。

そもそも、日本の閣僚が「総理大臣に対する信頼感を失った」として辞任することは、ほとんどありません。

大抵は、自身の不祥事で「追い込まれて、引導を渡されて辞任」です。

岸田文雄首相(Wikipedia)

もちろん「書簡を出す」こともなく、「追い込まれて、嫌々会見をして終わり」が多いです。

日本と英国の政治の世界における、成熟度の大きな違いを感じます。

非常な窮地に追い込まれている、ジョンソン英首相。

ウクライナに非常に大きなコミットメントを続けるジョンソン首相。

ロシアの天然ガスストップの可能性など、困難な状況の欧州において、英国もまた状況は良くないです。

そうした中、英国民はジョンソン首相に反発しているかも知れません。

第二次世界大戦で英国を勝利に導いたチャーチル首相。

Winston Churchill英国首相(Wikipedia)

とにかく「鋼鉄の意志」で戦い抜いたチャーチル首相と、同じ保守党のジョンソン首相。

エネルギー問題などで更に米国とタッグを組み、国内問題を解決して、信頼を回復して欲しいと願います。

目次
閉じる