アジアの未来 5〜韓国の最先端科学技術・ドイツの苦境・スナク新政権発足〜|アジアと世界

前回は「アジアの未来 4〜日豪新安保宣言・豪州と英国・揺れる英国〜」の話でした。

目次

韓国の最先端科学技術

Yoon Suk Yeol韓国大統領(Wikipedia)

最先端科学技術で目覚ましい進化を続ける韓国。

世界初の「5G自動ロボット」を、社内限定で稼働させています。

最先端科学技術・ITで世界最先端を走り続ける米国。

第二次世界大戦前くらいから、米国の科学技術における優位が確立しました。

20世紀初頭までは、世界の科学技術の最先端は間違いなく欧州でした。

特に、ドイツの科学力は非常に高く、著名な科学者を多数輩出しました。

ベルリンは「世界の科学・サイエンスの中心」とも言える存在でした。

Albert Einstein(Wikipedia)

あのアインシュタインも、元々はドイツ出身で、ナチスに追われて米国に行きました。

戦後もベンツ・BMW・フォルクスワーゲン・ポルシェなど「自動車といえばドイツ」という存在です。

欧州の自動車メーカーLogo : 左上から時計回りにBMW,Benz,Ferrari,Audi

ドイツの苦境

Scholz独首相(Wikipedia)

そのドイツの苦境が目立ってきました。

ハンブルクのドイツ最大の港湾の権益を、中国の海運大手に24.9%渡しました。

過半数をハンブルク市が握っているものの、1/4を中国企業に渡すことは、尋常ではありません。

これから企業幹部を連れて中国へ向かうショルツ独首相。

中国側の強い要望を受け入れる立場を明確にしました。

100年前の1922年では、考えられない状況となったのです。

Angela Merkel前独首相(Wikipedia)

長年、中国と友好関係を保ってきたメルケル前首相。

ウクライナ戦争において、ロシアとの対決姿勢を強める欧州において、ドイツは政策方針を転換しました。

ロシアとの関係が非常に顕密な中国と距離を取り始めていました。

ところが、ロシアによる「天然ガス停止」によって、ドイツ全体が苦境に陥っています。

スナク新政権発足

Rishi Sunak英首相

新たにスナク政権が発足した英国。

100年前は、「世界一の座」を米国にとって変わられたとはいえ、広大な植民地を有した超大国でした。

1921年の大英帝国の版図(Wikipedia)

今年に入って、3人目となる英国首相。

サッチャー元首相、ブレア元首相たちと比べて、ここ20年は少し大人しめの首相が続きました。

Tony Blair元英首相(Wikipedia)

欧州・米国に対して、明確に力をつけつつある中国・韓国・インド。

対して、日本は1990年頃以降、「失われた30年」と言われる事態となっています。

中国のバブル崩壊が「起こりつつある」と言われる中、3期目に入ったXi Jinping(習近平)国家主席。

Xi Jinping(習近平)国家主席(Wikipedia)

アジアの中心軸が中国になってから、20年以上。

日本もまた、明確な方針をはっきり示さねば、いよいよ遅れを取りそうです。

昨日の米国株は、企業決算が思わしくなくNasdaqは2%ほど下落しました。

FRBの利上げは、年末頃には少し落ち着くと思われます。

「2023年にリセッションに入る」と言われている世界経済。

その行方に対し、アジアの科学技術・経済は大きな影響を持ちそうです。

新地球紀行

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