日本という国家の色〜ゼレンスキー大統領の「一歩引いたような」国会スピーチ〜|露ウクライナ侵攻

前回は「カナダの支援」の話でした。

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ついにバイデン米大統領が一歩踏み込んだ発言をしました。

Putin大統領が、
権力の座に止まってはならない!

とまでハッキリと言い切ったのです。

もちろんロシア政府は猛反発しています。

急先鋒の英国ならともかく、米国にまでここまで言われてしまう状況は、プーチン露大統領の苦しい状況を示します。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

強行姿勢を崩さないリズ・トラス英外相。

Elizabeth Truss英外相(Wikipedia)

対ロシア制裁は、
完全な停戦・部隊撤退で解除!

各国の国会でスピーチをして、ウクライナへの支援・ロシア排除を懸命に主張しているゼレンスキー大統領。

Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)

私は、
家族・閣僚と共に首都キーウに留まる・・・

という、強いメッセージを発しました。

そして、さらに世界の共感を呼び、多くの軍事支援を含む支援を受けています。

3/23には、日本の国会でも演説しました。

「旗幟を鮮明にした」意味では良かったのです。

林外相が「演説中あくびした」という報道には、ガッカリする気にもならないです。

ここまで低レベルだと、もはや論ずるには当たらない状況です。

ゼレンスキー大統領の日本の国会での演説は、良かったです。

どうも英国など他の国々でのゼレンスキー大統領のスピーチと比較すると、少し大人しめに感じました。

これは日本政府側から、

これを
言わないでください。

これも、
ロシアを刺激するので、なしです。

という多くの要望があったと考えられます。

・・・・・

日本は憲法の制約などから、武器支援などは「論議すらできない」状況で、防弾チョッキがやっとです。

まだまだ経済面は比較的強い日本。

ウクライナのある欧州地域においては、欧州・米国と比較すると、かなり存在感は小さいでしょう。

その中、日本にもできることがあると思います。

ゼレンスキー大統領のスピーチでは、あまり強い要求がなく、日本を持ち上げるような発言が多かったのが気になりました。

どうもゼレンスキー大統領にとって「日本という国家の立場」が明確になってないのでしょう。

さらに様々な、

これは、
米国との交渉が先です・・・

これも
触れないようにして下さい・・・

という要求をしたと思われる日本政府・外務省。

そして、「一歩踏み込む」演説を英国などで行なっているゼレンスキー大統領が行った「一歩引いたような」演説。

これは、ゼレンスキー大統領にとって、日本という「国家の色」がよく分からないためではないでしょうか。

岸田文雄 総理大臣(Wikipedia)

日本の文化とも言える「玉虫色」では、二元論的な欧州・米国からは

だから、何なのか?

と、不思議な存在なのでしょう。

戦後〜昭和は仕方なくても、21世紀にもなって「玉虫色」であり続ける日本。

これでは、国家の行先が非常に危ぶまれると思います。

新地球紀行

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