前回は「英国の未来 10〜大混乱〜」の話でした。
スナク英新首相:英国史上最年少
英国の新首相にスナク氏が就任することが決定しました。
42歳と非常に若く、英国で最も若い首相となります。
これほど若い国家元首は非常に珍しく、マリン・フィンランド首相等、歴史を見ても非常に少ないです。
さらに大事なことは、英国というGDP6位であり、かつては世界最強国であった大国の国家元首であることです。
そして、スナク新首相は、英国史上初の有色人種の首相となります。
スナク英首相の能力・実力
ゴールドマン・サックス証券に勤務経験があり、ヘッジファンドマネージャーとして辣腕を振るったスナク新首相。
混乱が続いた金融立国・英国の舵取りが任されました。
金融以外の面は未知数ですが、優れた頭脳を持つスナク新首相に大いに期待したいと思います。
スナク新首相の元で財務相・外務相が誰になるのか、が非常に気になります。
財務相は、事実上「スナク新首相の方針の実行まとめ役」となります。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ戦争に「イスラエルの参加」を呼びかけています。
混迷を増すウクライナ戦争に対して、しっかりとはっきりした立場を示すことができる強い人物の就任が望ましいです。
バイデン大統領は早くも「スナク新首相との会談」を希望しています。
新たな日英関係:頭脳明晰なスナク新首相
同じ島国で、100年前は日英同盟を結んでいた日本。
日米安保や「第二次世界大戦後の米国による占領」によりますが、日本は米国ばかり見過ぎだと思います。
兼ねてから友好関係の深かった英国と顕密な関係を結び、「日英だけの」関係を持ってほしい。
スナク新首相の「対日の考え」は、まだ不透明です。
「インド系イギリス人のヒンドゥー教徒」であるスナク新首相。
そして、おそらく現代の国家元首で最も頭脳明晰なスナク新首相。
その明晰さは、英国の新たな経済・新たな国家関係を構築することを目指すでしょう。
この時、日本から積極的に英国に働きかけることが大事です。
かつては、「明確な格下だった」日本と「対等同盟を結んでくれた」大英帝国(英国)。
大英帝国の助力なしには、日露戦争の勝利はありませんでした。
新たな日英関係が、世界経済・政治に良い影響をもたらすことを期待したいです。
一度下落した英国株は、復調傾向になると思われますが、それもまたスナク新首相の政策次第でしょう。