英国と友好を深める大いなるメリット〜日本の米国中心の世界観・日本と英国の歴史・明治維新から日英同盟〜 |日英の未来と友好1・国際関係・戦略的外交

前回は「日本人とノーベル賞 4〜遠い科学立国日本への道〜 」の話でした。

目次

日本の米国中心の世界観

London(新地球紀行)

今回は「英国ともっと友好深めよう」の話です。

日本では、海外のことは何かと

米国が・・・

米国が・・・

と、日米関係の事ばかりに目が行きがちです。

それは日本にいまだに多くの米軍基地があって、多数の米軍が駐屯している事実があります。

自衛隊という存在があっても「米国に国を守ってもらっている」状況があるので、仕方のない面もあります。

英国は日本とも歴史的に関係が深く、国民性も似ているところがあると思います。

そして、英国はドイツ・フランスと共に「ヨーロッパ三強国」の一つです。

さらに、19世紀まで文字通り「大英帝国」として世界に君臨した英国。

英国は、欧州の中で「頭一つ抜けている」のが実情でしょう。

1921年の大英帝国の版図(Wikipedia)

日本と中国

左上から時計回りに、Kim Jong-un朝鮮労働党中央委員会総書記 、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Yoon Suk Yeol韓国大統領、岸田首相(Wikipedia)

「日本と歴史的関係が深い」に関しては、最も歴史的関係が「長い」のは、もちろん中国です。

そして、北朝鮮・韓国のある朝鮮半島との関係も、非常に長い歴史があります。

20世紀に一時落ち込んだ時期があった中国は、19世紀まで世界最大のGDPを持ち、文字通り「帝国」でありました。

その中国に対しては、日本は「従属的関係」とも考えられる時期があったのは事実で、遣唐使から長い歴史を持ちます。

そして、今や中国は再び覇権国となろうと野心をむき出しにしているのです。

「長い」両国の歴史があり、隣国である以上、中国を重視するのは当然です。

一方で、「国民性の違い」など、我が国とは隔たりが大きすぎます。

また、第二次世界大戦・日中戦争の際の様々な解釈をめぐっても、「どうにも埋めようがない溝」が沢山ありすぎます。

そして、日中で「真の協調関係」を築くのは事実上困難です。

あるいは、江戸時代から貿易を続けてきたオランダも歴史的関係は「長い」です。

20世紀以降、オランダとの関係は近いとは言えず、ある程度の協力関係はあっても、あえて重視する存在ではないでしょう。

日本と英国の歴史:明治維新から日英同盟

左上から時計回りに、Boris Johnson英首相、Olaf Scholz独首相、Emmanuel Macron仏大統領、Mario Draghi伊首相(Wikipedia)

そこで、英国です。

幕末維新期に、薩摩と薩英戦争を戦った英国がのちに薩摩と和すようになりました。

薩摩はじめとする列強が新政府軍となった時に、英国と日本はとても大きな結びつきを持つようになりました。

薩英戦争 歴史道vol.6(朝日新聞出版)

侍ではなく日本軍の拡充を急いだ明治新政府は、「陸軍はドイツに、海軍は英国に」範を求めます

当時、清国(中国)には様々な欧米列強が進出し、一部を植民地化している状況でした。

インド・インドネシア等のアジアの諸国も同様な状況でした。日本も「植民地にされる」可能性が大いにありました。

その中、アジアで欧米の想定外に異常な速度で強国となった日本に対し、英国は1902年日英同盟を結ぶことになります。

米国が勃興してきていたとは言え、当時、世界最強の英国との同盟は日本に計り知れないメリットをもたらしました。

それは、日露戦争においても大いに役立ちます。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

Boris Johnson英首相はハッキリしていて、個人的に好きです。

このように「国民性も近く」「多いに協力した歴史がある」英国。

英国とは、今まで以上に強く結びつきを持つことが、日本にとって非常に大きなメリットがあると考えます。

特に1902年に締結し、その後破棄することになった日英同盟。

この日英同盟は、日本にとって非常に大きな利益をもたらしました。

日本は英国と様々な協力関係を持っていますが、これまで以上に英国を重視すべきでしょう。

そして、日英関係をさらに強固にしてゆくのがベストです。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次