前回は「世界の未来 3〜SVB破綻の行方〜」の話でした。
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北朝鮮のミサイル発射
北朝鮮のミサイル発射が異常な頻度となっています。
16日は大陸間弾道ミサイル(ICBM)、昨日19日は短距離弾道ミサイルを発射しています。
昔から繰り返される北朝鮮によるミ日本海などへのミサイル発射。
日本人としては、
また、
北朝鮮か。
くらいに思う感じになっています。
しかし、これは異常なことです。
「領土の一部」である自国の領海に「ミサイルを撃ち込まれても、具体的対処をしない」国家・日本。
Japanは
一体何があったら具体的反応をするのだ?
「遺憾」などの言葉で「黙殺」することは、
こちらの本心は、
分かって欲しい。
という以心伝心の日本文化。
この「以心伝心」は、少なくとも「日本人同士」であることを前提とすべきでしょう。
同じアジアの中国・韓国・北朝鮮・日本
同じアジアで多少なりとも「文化を共有している」中国・韓国・北朝鮮などの国々。
これらの国々と日本は、実際には歴史的に非常に深い関係にあります。
ところが、「以心伝心」という雰囲気にあるとは到底思えない中国・韓国・北朝鮮などの国々。
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第二次世界大戦期の日韓問題は、何度も何度も蒸し返されてきましたが、「節目」の対面となりました。
第二次世界大戦で日本が敗戦を迎えた1945年の20年後となる1965年。
「日韓基本条約」が日韓で結ばれ、「日韓両国間のお互いの請求権の放棄」と日本の経済支援が決定しました。
そして、その前提が1910年の「日韓併合条約の廃止」でした。
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一時は、韓国および北朝鮮を正式な「植民地」として併合していた日本。
「日韓併合」という歴史がありますが、これは現代においては少し誤解を招きやすい言葉です。
1910年当時は、現在の大韓民国と北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国は、同じ「大韓帝国」でした。
そのため、「日韓併合」によって、朝鮮半島にある現在の二つの国を日本は一気に併合したのでした。
韓国と日本、韓国と中国(清国)
「日韓併合」というと、「現在の韓国を併合した」と誤った解釈を招く可能性があるかもしれません。
そもそも、朝鮮半島の宗主国は長年の間、中国でした。
ずっと朝鮮半島においては、宗主国であり目上の存在であった中国が清国の時、日清戦争が勃発しました。
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1868年の明治維新後に急速に世界列強への階段を駆け上がった日本(大日本帝国)。
その26年後の1894年に、日本にとっても兄貴分であった清国(中国)と戦争して、大勝利しました。
その後、ロシアとの間で日露戦争が勃発して日本は辛勝し、日韓併合に至りました。
このあたりの歴史は「欧米も理解している」でしょう。
欧米とアジア
一方で、「欧米中心」の歴史の中では「東アジアの一角での争いに過ぎない」のかもしれません。
日韓関係の方向転換は、日本にとっても大いに歓迎すべきですが、現代韓国は中国寄りです。
Xi Jinping(習近平)中国家主席がモスクワを直接訪問し、プーチン大統領と会談することになりました。
長年「中国寄り」である韓国もまた、アジアにおいては「ロシア寄り」ではなくとも、「反ロシア」ではありません。
「本心から協調する国が少ない」日本。
それにも関わらず、超親日国でありかつての植民地である台湾には、長年冷たい扱いをしてきた日本政府。
この中、日英関係が大きな進展を迎えました。
日英で宇宙協力協定に署名しました。
いわば「宇宙軍事同盟」に一歩踏み出した日本と英国。
日英伊で「次世代戦闘機共同開発」に続き、英国との具体的協調関係強化は、日本・世界にとって良いことです。
太平洋における欧米の国家の関与は長らく「米国主体」でしたが、英国が本格的に関与を強めます。
これは、日本にとっては大歓迎すべき事態です。
日本は、力を強める英国との協力関係を出来るだけ迅速に、強力に推進すべきでしょう。