前回は「ウクライナの戦略 2」の話でした。
ロシアの核攻撃演習
ロシアがウクライナ侵攻後初めて、核攻撃の演習を実施しました。
米国の軍事支援などもあり、ロシアが後退しつつある中、「核攻撃の可能性」を見せつけるロシア。
プーチン大統領は西側批判を強め、強硬姿勢をさらに強めています。
ロシアと強い協力関係にある中国は、Xi Jinping(習近平)中国家主席が三期目に入りました。
そして、国家権力の中枢部の人事を大きく刷新したXi Jinping(習近平)中国家主席。
欧米に対して、中国が強く出る体制をさらに強くしつつあります。
Wang Yi(王毅)中外交部長
過去に駐日大使も務め、日本語が非常に堪能なWang Yi(王毅)中外交部長(相)。
かつては、その外見と共に「強気ながら紳士的」な雰囲気でした。
最近は、台湾などで強硬姿勢です。
背景には、「Xi Jinping(習近平)中国家主席の意向」があるのでしょう。
Wang Yi(王毅)中外交部長(相)は政治局員入りを果たし、いよいよXi Jinping(習近平)政権中枢となります。
欧米・西側が結束してウクライナする中、強硬姿勢を強めるロシアと中国。
これは、欧州、特に英国の大混乱が影響しています。
「弱気になったら負け」という根本原理を、強固に保持するロシアと中国。
欧米・西側が逆に押し戻されつつある中、英国・欧州の早い復調が望まれます。
EUで最大の経済力・技術力をもつドイツは、中国と歩み寄る姿勢を見せています。
不調の米企業:復調へのステップ
11月の米中間選挙では、「共和党優勢」が伝えられており、バイデン政権もまた米国内に目を向けざるを得ません。
イエレン米財務長官は、「景気後退は来ない。インフレは健全に減速」と主張しています。
昨日の米国株はDowが少し上がるも、S&P・Nasdaqが下げました。
IT・ハイテク関連企業の決算が、非常に悪いためです。
「値上げが寄与」して、利益が予想を上回ったマクドナルド。
ドル高に悩む米ITハイテク企業が、その技術をさらに上げて値上げに踏み切った時、大きく復調しそうです。
世界が混迷を深め、かつての「冷戦」のような状況が続き、政治・経済も揺れそうです。