前回は「見えない「日本という国家の姿勢」〜口実に使われる「日本の原爆投下」・中国政府の不動産市場の舵取り・大混乱の英国金融システム〜」の話でした。
大混乱の英国:再度行われる保守党新党首=新首相決定選挙
大混乱が続く英国の保守党新党首=新首相決定の選挙。
スナク元財務相が、100名の推薦議員を確保しました。
他にペニー・モーダント下院院内総務兼枢密院議長などの声が上がっています。
その中には、ジョンソン前首相もいます。
ここまで混乱をもたらした保守党。
本来であれば、総選挙をして民意を問うべきでしょう。
しかし、保守党議員にとって「総選挙は望ましくない」状況であり、そうした時間もないのが実情です。
現在、最も問題になっている英国経済・世界経済にとっては、スナク元財務相が望ましいでしょう。
ところが、ジョンソン元首相辞任の引き金となった「スナク元財務相の辞任」が、尾を引いています。
保守党員の指示がどこまで得られるかは不透明であり、この混乱をまとめるのは難しそうです。
大混乱が続く英国。
かなり思い切った内閣を組織して、突き進まねばならない状況です。
英国の危機的状況:チャーチル首相のパワーと現代
英国が直接軍事攻撃されている状況にはありませんが、チャーチル元首相就任時に近い危機的状況です。
この中、一度は英国民の大きな支持を受け、経験豊富なジョンソン元首相が新首相に最も望ましいでしょう。
一方で、スナク元財務省の経済に対する経験は非常に貴重です。
スナク元財務相には、財務相か内相等重要役職に入ってもらうのが良いと考えます。
ただし、「ジョンソン首相+スナク財務相」では、「今年7月の状況に戻る」ので、思わしくなさそうです。
重大な危機にある英国経済立て直しのために、「経済担当の特別大臣を新設する」などが考えられます。
そして、「経済政策は全権委任」として、スナク氏には英経済再生に辣腕を振るって欲しい。
ロシア軍の「ダム爆破」の可能性
英国が混乱し、欧州がエネルギー危機・高いインフレに悩む中、ウクライナでは戦争が続いています。
ロシア軍が「ダム爆破準備」と報道あります。
「ダムを爆破」などされては、ウクライナは取り返しのつかない危機に陥ります。
「世界秩序の再生」のためにも、ジョンソン氏に新首相となり、大きなパワーで欧州をまとめて欲しい。
昨日は、Dowなど米株が大きく上がりました。
「下げて、上がり」を続け、全体的には「下げ続けている」米株。
世界の混乱を映し出すような状況であり、英国の早期の再生を心より願います。
「FRBの利上げ方針の行方」と「英国の状況」により、株価は大きな影響を受ける状況が続きそうです。