世界の国家元首のカラーと強さ〜日本の国家としての総合力・戦後日本と国家の地位〜|国家の存在感1・国際政治

前回は「拒否することの大事さ〜トップは矜持を持って、時には断固拒否しよう〜 3」の話でした。

目次

日本の国家としての総合力

左上から時計回りに、Boris Johnson英首相、Vladimir Putin露大統領、Emmanuel Macron仏大統領、Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)

今回は、各国首脳のカラーの話です。

高度成長期〜バブル期と比較して、経済力や科学・技術力に陰りが出た日本。

それでも、日本はまだまだ「大国の一つ」です。

様々な海外のメディアで調べてみても、国家の総合力として日本は大体7-10位くらいには入ります。

数多くの指標があり、GDP・軍事力・イノベーションなどが評価されます。

軍事力に関しては、日本の自衛隊はある程度の軍事的能力を保持しています。

一方で、それなりの軍事力を有しているものの、憲法で著しい制約を受けている日本。

軍事力を行使することには、他国では考えられないような異常な制約があります。

明治維新の頃の日本は、

Japan?
知らないね・・・

Asiaの端にある
Samuraiの国らしい・・・

その程度の存在だった日本。

この明治維新の頃、国家の総合力をランキングしたら、日本はせいぜい10〜12位程度でしょう。

明治維新の元勲たち:左上から時計回りに、木戸孝允、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛(Wikipedia)

そして、その後

とにかく、欧米から学ばなければ、
話にならない!

欧米から
先端学問・技術を輸入しなければ!

と、それまでの江戸時代の日本文化を否定してまで、欧米の学問・技術導入に邁進しました。

その後、日清・日露戦争を勝ち抜き、一気に日本は「大国への道」を突き進みました。

日清戦争(Wikipedia)

特に「第0次世界大戦」とまで言われた、総力戦となった日露戦争。

この戦争で、大日本帝国は辛うじて、勝利を収めました。

その後、陸海軍ともに急速に力を伸ばし、海軍では「世界三大海軍国」の一つになりました。

戦前の「世界三大海軍国」は、米国・英国・日本です。

大日本帝国の敗戦時の領土(第二次世界大戦全史 洋泉社MOOK)

そして、膨張に膨張を重ねた日本は、1942年頃に、国家としての領域が最大となりました。

その後、主に米軍である連合軍に叩き潰され、1945年に敗戦を迎えた日本。

戦後日本と国家の地位

敗戦後、欧米各国が「思いもしなかった勢い」で復興した日本。

最近のJapanの
経済力の勢いは、めざましいな・・・

ああ、
一体どうなったら、あの勢いがつくんだ?

Japanの国の面積は、
小さく、資源は大してない・・・

不思議だな・・・
Oriental Mistery(東洋の神秘)か?

G4米英独仏(ドイツは西ドイツ)
G5米英独仏日(ドイツは西ドイツ)
G6米英独仏日伊(ドイツは西ドイツ)
G7米英独仏日伊加(ドイツは西ドイツ)
G7形成の歴史

そして、再度強国になった日本。

バブル期に経済・科学技術は絶頂を極め、その後衰退の歩みを進めている日本。

その日本の国家の総合力は、大体7〜10位となります。

「どのように評価しているか」には、賛否両論あると思います。

国家の総合力は、大抵の場合は米国が1位で、これは誰しも文句は言えないでしょう。

続いて中国やロシアが続き、ヨーロッパの3大国である英国・フランス・ドイツが続きます。

Xi Jinping中国家首席(左)とプーチン露大統領(右)(Wikipedia)

基本的に日本は「最高で7位」という位置付けになります。

これらの国より「日本が劣っている」とは思いません。

一方で、「世界における日本の存在感」が世界7位より上とは、「とても言えない状態」が実情です。

世界の国家元首のカラーと強さ

仮に、総合的な国力では世界7位であっても、日本の存在感は、あまり強くありません。

世界における存在感は「10位に入るかどうか」ではないでしょうか。

国家元首は、強いカラーを持っている方が多いです。

Donald Trump米前大統領

Trump米前大統領は、「個性・カラーがあり過ぎる」人物ともいえると思います。

左上から時計回りにBiden米大統領、Rishi Sunak英首相、Vladimir Putin露大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席(Wikipedia)

Putin露大統領やXi Jinping(習近平)中国家主席も、非常に強烈なオーラを出しています。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

ロシアによるウクライナ侵攻では、世界中を走り回り「反ロシア」を推進したBoris Johnson英元首相。

Boris Johnson英元首相もハッキリした、彼だけの個性が光っています。

世界において「日本の首相は?」となると、Abe,Koizumiあたりはそれなりの知名度があると思います。

ところが、「それ以外は?」となると途端に怪しくなるように思います。

岸田文雄 総理大臣(Wikipedia)

あまり広くは認知されていない、日本の国家元首・内閣総理大臣。

以前から指摘されていることですが、特にバブル後の「首相がコロコロ変わる」状態が続いた日本。

この「コロコロ変わる」状態もまた、一つの理由だと思います。

発足して1年半あまりが経過した岸田総理・内閣。

G7では、一定の成果を出したのは、大変頼もしいことでした。

世界に対して「自らの個性・カラー」を強く打ち出して、日本を世界にアピールして欲しい。

新地球紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次