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日本人とノーベル賞 3〜科学立国日本への険しい道のり〜|教育問題

前回は「日本人とノーベル賞 2〜日本における科学者の社会的地位の危うさ〜」の話でした。

亡くなってしまいましたが、2008年度にノーベル賞を受賞した益川敏英さんは、その気さくな人柄で、好感持てました。

益川敏英(2008年ノーベル賞受賞者)(Wikipedia)

この時、ノーベル物理学賞・化学賞合わせて4名の日本人が同時受賞し、日本中が沸きました。

その時、益川氏が「日本人がたくさん受賞しました。」みたいな風潮のメディアに対して、仰った言葉が印象的でした。

「本当はもっと多くていいと思う。」と。

確かにそうなのです。

ノーベル賞は、そもそもヨーロッパ中心主義ではあります。

「アジアである日本人がヨーロッパやアメリカと比較して、比較的受賞に到りにくいのでは」という考えもあるでしょう。

それもあるかもしれませんが、やはりもう少し高みを目指しても良さそうです。

中村修二氏(2014年ノーベル賞受賞者)(Wikipedia)

自然科学分野のノーベル賞受賞者は、国別では日本は5位で「健闘」しています。

しかし、米国・英国・ドイツの3国とは人数でだいぶ水を開けられていて、フランスよりも少ないです。

米国の人口は日本の3倍近くで、同国が世界のイノベーションの中心であることから、米国は別格です。

日本の人口は英国の約2倍、ドイツの約1.5倍で平均的教育水準が、同等程度であることを考えると、益川氏の言っていることは、正に的を得ています。

英国はかつて大英帝国として一時は現在の米国のような立場で世界の中心でした。

自ずと多くの斬新な研究成果が集まったのでしょうが、近年の受賞者数を比較しても、日本よりも多いです。

英国はラザフォードのような超有名人物もおり、層が厚いです。

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Ernest Rutherford(1908年ノーベル賞受賞者)(Wikipedia)

人口が倍も違うのですから、もっと日本は多くの素晴らしい科学的発見や斬新な成果を出せそうです。

日本の持っているポテンシャルはもっと大きいかもしれない。

イノベーションの「一つの指標」となるノーベル賞の受賞人数はもっと高みを望んで良いでしょう。

そして、日本の教育をもっと高めれば、実現できる可能性は大いにあるはずだと思います。

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