前回は「暗号資産とビットコイン」の話でした。
米政策金利の急速な上昇

米FRBの12月の金利引き上げが0.5%になる見通しが強まりました。
非常に急速に上げてきた米国の政策金利。

米CPIの伸びが鈍化する傾向を見せてきたことが、最も大きな理由です。
ドイツの天然ガス問題
ドイツでは、卸物物価指数の上げが鈍化し、エネルギー供給の見通しが良くなりました。
ロシアから天然ガスを止められているドイツ。

ノルドストリーム2をロシアによって止められているため、天然ガス供給が非常に苦しい状況です。
ショルツ首相は、中国を訪問して各国との関係強化に大きく乗り出しました。
世界中の急速なインフレは、少し緩和傾向にあり、世界経済にとっては明るい情報です。
米国のウクライナ支援と苦境の米ハイテク企業

戦争が続くウクライナでは、摂氏マイナス20度にも達する非常に厳しい冬が始まりました。

ロシアによる爆撃で、1000万人以上の方が電力を失っている、非常に深刻な状況が続きます。
英国が軍事協力を強化するも、ウクライナに対しては、非常に広範囲な支援が必要な状況が続きます。
インフレ鈍化は非常に良い傾向ですが、米ハイテク企業の苦境は広がっています。
ついにPC大手のHPが、従業員10%カットを発表しました。
非常に良い性能を持つ大判プリンターや、洗練されたデザインと高い性能を持つWindowsパソコンのHP。
個人的には、非常に好きで愛用している機械が多いHPですが、昨今のノートPCなどの需要急増から一転しました。
ウクライナへ非常に強い軍事支援を行なっている米国。
ハイテク分野へも非常に大きな投資が見込まれますが、一時的にハイテク企業は業績が急成長しすぎました。
最近のハイテク企業の人員削減等のスリム化は、一時的な調整としては不可欠と考えます。
世界的なインフレが少し緩和傾向にあり、政策金利上昇にも目処がついてきた中、市場は落ち着き始めています。
米株・欧州株・日本株などは、大きな事態が発生しない限り、年末に向けて、やや復調しそうです。
次回は上記リンクです。