欧州の未来 6〜深刻化するエネルギー問題〜|世界情勢

前回は「欧州の未来 5〜エネルギーと高インフレ〜」の話でした。

Mario Draghi伊首相(Wikipedia)

非常な勢いで高くなっている欧州のエネルギー価格。

イタリアでは純輸入コストが、「今年は二倍以上」との見方を発表しました。

「輸入コストが二倍以上」というのは、外部にエネルギーを頼っている同国にとっては、深刻を超えた事態です。

イタリア国内外で人気のあるドラギ首相は、すでに辞任を発表し「暫定首相」です。

ノルドストリーム1,2(BBC)

ノルドストリーム1での、天然ガス供給で、欧州へ揺さぶりをかけ続けるロシア。

メンテナンスのため、「EUへの送ガス停止を延長」しました。

Scholz独首相(Wikipedia)

もはや、エネルギー危機が始まっている欧州。

欧州でのガス価格高騰は、数年続く可能性も指摘されています。

すでに「新たな供給先」を求め続けている欧州に対して、UAEなどが「どこまで応じるか」は、不透明です。

まだ多くの埋蔵量をもつと見られる米国・カナダは、自国内の資源獲得へ向け、さらに力を注ぐ見通しです。

The Sun’s Showdown: The Fight for No.10

間もなく決定する、英国新首相。

欧州・EUとどのように協調体制を築き、「どのような政策で英国を率いる」かが非常に注目されます。

当面、厳しい状況となる欧州経済。

対して、米国は資源・軍事などで、非常に大きな要請があり、堅調です。

欧州を中心とする世界情勢の不安定により、2022年末にかけて、米株価は不安定な状況となりそうです。

その後に体制を整えて、大きく復調傾向となりそうです。

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