前回は「後退するロシア」の話でした。
ジョンソン英首相が、キーウを電撃訪問しました。
ロシアに極めて強い姿勢を貫き、ウクライナにとって「世界一心強い味方」とも言えるジョンソン首相。
ゼレンスキー大統領と会談すると共に、キーウ市内を徒歩で回りました。
そして、ゼレンスキー大統領やウクライナ国民を強く激励しました。
さらに英国から装甲車120台・対艦ミサイルシステムの供与・さらに巨額の経済支援を行うことを発表しました。
装甲車などの提供は事前に発表あったものの、ジョンソン首相の電撃訪問はなかなか出来ることではありません。
ウクライナ軍・英国諜報部が総力を上げて護衛するとは言え、訪問中にロシアがキーウを爆撃する可能性もあるのです。
おそらく、直前には英国からロシア側に「ジョンソン首相訪問するから、爆撃は絶対するな」と通告があったと思われます。
英国の力強さを、世界に改めて知らしめました。
甚大な被害を受けているウクライナですが、ロシアに対する反撃が功を奏しているのは地図から明らかです。
各国首脳がウクライナ・ロシアの間に入って、停戦協議を進めていますが、大きな進展がありません。
進展がないのは、各国の力や首脳の交渉力によるものではないでしょう。
むしろ、プーチン大統領の要求のハードルが高すぎて「交渉にならない」のです。
交渉が膠着状態にある中、盛んに対ロシア・ウクライナ支援を世界中に働きかけつづけるジョンソン英首相とトラス英外相。
自ら活発に動き続けています。
もはや世界は「英国を中心に回っている」感すらあります。
対する我が日本。
択捉島などの島々を、ロシアに75年以上実効支配され「北方領土」となっている日本。
ついにロシアが意味不明なことを言い出しました。
なんと、
Russiaは、
北海道に権利を有する!
「言い出しました。
言ったのは、ロシア政党党首でプーチン大統領とも近い、かなりの大物ですから、大きな意味を持ちます。
もちろん日本政府は反論しているのでしょうが、ここまで言われたら反論で止めるべきではありません。
第二次世界大戦末期には、一方的に不可侵条約を破棄して満州・択捉島などに攻め込んできたロシア。
もはや日本には力無く、一方的な敗退を続け、シベリアに抑留されて命を落とした人も多数います。
これを言われて「抗議」とかしている程度では、
Japanには、
何を言ってもいいんだ・・・
と、世界に思われてしまいます。
「遺憾」という「分かりにくい言葉」は使わないで欲しい。
ここは岸田首相か外相が、痛烈な反撃をして
Japanの首相(外相)が、
ここまで言った・・・
と、海外メディアに掲載されるくらいの対応をするべきです。
むしろ、そういう対応をしなければ、日本は国際政治において更に「どうでもよい存在」になってしまうと考えます。