世界情勢と情報機関〜英国情報部MI6・情報部が極めて貧弱な日本・戦前の日本の情報部・日露戦争における卓越した諜報・明石元二郎大佐〜|国際政治

前回は「緊迫するウクライナ情勢〜国歌斉唱と「君が代」〜」の話でした。

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世界情勢と情報機関:英国情報部MI6

新地球紀行
左上から時計回りに、Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領、Joe Biden米大統領、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

ウクライナ情勢は「沈静化の方向」という報道がありましたが、英国情報部の見方は異なります。

英国情報部というとMI6が考えられますが、この情報が正しいのでしょう。

1921年の大英帝国の版図(Wikipedia)

かつては、世界最強国・大英帝国であった英国。

その世界中の地域・国を支配する時、最重要だったのが情報・諜報だったのです。

そのため、現代でも「情報・諜報を最重視する」英国。

Boris Johnson英首相(Wikipedia)

今、世界中の国家元首・政府幹部が、

A国の国家元首は
何を考えているのか?

B国の大統領は
何を目論んでいるのか?

の情報は極めて大事です。

情報部が極めて貧弱な日本:戦前の日本の情報部

大日本帝国の敗戦時の領土(第二次世界大戦全史 洋泉社MOOK)

戦前は陸軍中野学校出身者などが、日本陸海軍の諜報活動を担い、大きな成果を挙げました。

戦後ずっと言われていますが、現代日本には、まともな情報機関がありません。

内閣情報調査室が、その役割を果たしているとも言われます。

ところが、CIA・NSA・MI6等とは比較の対象になりません。

周囲をロシア・中国・北朝鮮という「かなり危険な国々」に囲まれている日本。

それなのに、まともな情報部がない日本は「常に大きな脅威にさらされている」事態です。

日露戦争における卓越した諜報:明石元二郎大佐

明石元二郎 大佐(Wikipedia)

日露戦争の時は、明石元二郎大佐がロシア国内で諜報活動・煽動を行いました。

そして、

明石の活動は
10個師団に匹敵する・・・

と言われたほどの活躍をしました。

後に台湾総督になり、台湾の発展にも貢献した明石。

第二次世界大戦の時に、日本には諜報機関がありました。

ところが、主に対米戦において海軍の作戦では事前に暗号を傍受・解読されて、敗退を続けた日本。

真珠湾奇襲攻撃の時、米国は日本の暗号解読により、

Japanが何を
考えているのか、はお見通しだ・・・

つまり、「日本の出方をほぼ全て把握していた」とも言われます。

日本にもしっかりした諜報・情報機関の設立を、具体的に検討すべき時期はとうに過ぎました。

「検討」ではなく、「具体的に設置」する時期は今しかありません。

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