前回は「ロシアの姿勢 3」の話でした。

米国の武器供与などもあり、一進一退を続けるロシアによるウクライナ侵攻。
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2014年にロシアが「併合した」クリミアにおいて、ロシア軍が攻撃を受ける事態となっています。
着々と占領地域を広げる中、「すでに占領している場所」を攻撃される事態は、ロシア軍は「絶対に避けたい」事態です。
以前から、原発の占領を続けるロシア。

砲撃が続く原発において、「大規模な事故」を懸念する欧州は、米英独仏首脳が協議を続けます。
BBCニュース


ロシア軍占拠のザポリッジャ原発、「安全確保」が必要 米英仏独首脳が電話協議 – BBCニュース
イギリス、フランス、ドイツ、アメリカの4カ国は21日、電話協議を行い、ウクライナでの紛争で脅威にさらされている原子力施設の安全性を確保する必要性を強調した。

英国は選挙中で、10日ほどのちに正式な新首相が決まります。
今年大統領選挙を乗り切った、マクロン仏大統領は積極的に動きますが、与党が選挙で敗北しています。
協議を続けるものの、双方が「決め手を欠く」状況が続き、巨大な危機も続きます。
天然ガス供給で欧州を揺さぶり続けるロシア。
資源・エネルギー共に、有り余るほど自国にある米国においても、石油が急激に減少しています。
Reuters Japan

米戦略石油備蓄、1985年1月以来の低水準=エネルギー省
米エネルギー省のデータによると、国内の戦略石油備蓄(SPR)は8月19日までの1週間で810万バレル減少して4億5310万バレルと、1985年1月以来の低水準と…
「物流混乱」が大きな理由ですが、欧州などへの手配もあるかと考えられます。
復調の傾向を示していた、米国株は最近急落し、昨日は各指数が2%程度落ち込みました。
「FRBの急速な利上げを警戒」しての動きで、当面は値動きが大きい展開が見込まれます。
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「2023年度リセッション」の可能性が強まっている世界・米国。
FRBの適切な利上げが求められますが、急速なインフレが目前にあり、非常に難しいところです。

現実的には、市場とFRBの思惑の「中間地点の利上げ」となると考えます。
そして、しばらく下落の可能性あるも、9月下旬頃以降に再び復調すると考えます。