前回は「米国の挑戦 8〜米議員団の台湾訪問・世界秩序再構築目指す米国・トランプ前大統領の自宅強制捜索〜」の話でした。
目次
FRBの慎重かつ大胆な経済政策

急速に回復していた米株が少し下落し、ドル上げ幅が縮小しました。
連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「過度な利上げに懸念」が示された影響です。
JP

NY外為市場=ドル上げ幅縮小、FOMC議事要旨で過度な利上げに懸念
ニューヨーク外為市場で、ドルが上げ幅を縮小した。午後に公表された7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、インフレ抑制に向けた利上げが行き過ぎたものになる…
前回の0.75%の利上げに続き、「インフレに合わせて」9月にも「0.75%増加」が見込まれていました。
FOMCの議事要旨によると、「9月は0.5%増加」に留めるでしょう。
これは、米国らしい非常に慎重かつ大胆な経済政策です。
急速なインフレに合わせて、あまりに性急に利上げするのは、「リスクが大きいから避けた」のでしょう。
また、日本などが「事実上の0金利」を継続するので、「米ドルだけ高くなる」のを避けたのでしょう。
気候変動対策進める米国

BBCニュース


バイデン氏、気候変動対策や税制改革の大型法案に署名 – BBCニュース
アメリカのバイデン大統領は16日、主に富裕層を対象に増税を実施しながら医療費と気候変動の問題に取り組むことを狙った、7000億ドル(約94兆円)規模の法案に署名した。
気候変動対策などの大型法案に署名した、バイデン大統領。
堅実な成長を、着実に続ける国家戦略が明確な米国。
JP

カナダ議員団、10月に台湾訪問へ 経済機会模索
[オタワ 17日 ロイター] – カナダの議員団がアジア太平洋地域での経済機会を求め、10月に台湾を訪問する計画と、カナダ自由党のジュディー・スグロー議員が17日述べ…
米国に続き、議員団の台湾訪問を決定したカナダ。

米国・英国と非常に結びつきが強いカナダの動きは、「米国に牽引された」とも言えます。
そして、両国の政治的な思惑も垣間見えます。
水素燃料航空機

数々の課題があるものの、非常に大きな推進力が必要な航空機では、水素燃料に期待が集まります。
WSJ Japan

水素燃料航空機に高まる期待、数々の課題も
短距離用の航空機に水素燃料を導入する試みは、実現性が高まっているように見えるが、これが航空業界の将来にとって何を意味するかについて深読みすることは禁物だ。
米英では、水素燃料航空機の開発に本腰を入れようとしています。
TESLAの奮闘によって、水素よりも電気が優勢な自動車業界。
コロナ・ウクライナ侵攻による世界の混乱を前に、科学・テクノロジーへの傾斜を明確にする米国。
FRBの動きで多少の調整があるものの、特に科学・テクノロジー関連の米株高が続くと考えます。