前回は「英国の強硬姿勢」の話でした。

安倍元首相の暗殺で大きく揺れる日本、新首相選出で盛り上がる英国。
そして、続くインフレなどに悩む欧州などの各国。
ウクライナでは、毎日ロシア軍が攻撃を続けて、集合住宅に砲弾が打ち込まれる「異常事態」が日常化しています。
BBCニュース


ハルキウの商業施設など砲撃、多数死傷 ウクライナ軍7千人超が行方不明と当局者 – BBCニュース
ウクライナで11日、ロシア軍による砲撃がいくつかの州で続いた。北東部の都市ハルキウでは6人が死亡、31人が負傷したと、ウクライナ当局が発表した。
ロシアからバルト海を通って、欧州へ伸びるパイプライン「ノルドストリーム1」。
ロシアがウクライナ攻撃を続ける中、このパイプラインが、年次メンテナンスに入りました。
年次メンテナンスが「当初から予定されていた作業」なのかは、不透明です。
ドイツなどは、「ガス供給が再開されない」可能性を懸念しています。

Reuters Japan

NY外為市場=ユーロ約20年ぶり安値、パリティは達せず
ニューヨーク外為市場では、欧州がエネルギー危機によりリセッション(景気後退)に陥るとの懸念からユーロが1ユーロ=1ドルの等価(パリティ)に迫ったものの、パリティ…
この中、ユーロは、対ドルで約20年ぶりの安値をつけました。
対ドルで、円安が一方的に続く日本。
スイスフランに対しても、記録的な円安を迎えています。
ついに、約42年ぶりの安値、1フラン=約144円をつけるに至りました。
Reuters Japan

コラム:急騰するスイスフラン/円、安全神話の崩壊映す=植野大作氏
梅雨明け直後の外国為替市場で歴史的なスイスフラン高・円安が進んでいる。6月29日には一時143円76銭と1980年5月以来、約42年1カ月ぶりの高値を記録する場…
世界中が危機に陥っている中、日本は比較的良好な状況のようにも見えます。
一方で、足元の資産は確実に目減りを続け、「円安が続くしかない」状況です。
欧米に比べて、成長率も全く止まったままの日本。
世界から見ると、「方向性が見えない」「変化が感じられない」のでしょう。

バブル経済・崩壊の余波があり、日本がまだ「強かった」1995年以降、日本の状況は非常に厳しいです。
上のグラフの通り、「1995年=100」とする実質賃金指数は、「多くの国が115~125程度」に対し、日本は90程度。
先進国で、「日本だけが沈んでいる」のです。
やはり、科学技術推進のカラーを強くすることが、日本政府の方向性とするべきと考えます。