前回は「助成金申請をシンプルにしよう 1」の話でした。
助成金申請なので仕方ないのですが、たくさんの書類を作成して、やっとネットで申請しました。
「あとは待っていれば良い」と思っていたら、そうはなりません。
早速電話とメールが来て、「この金額の根拠を出してください。」です。
きちんと出しているつもりですが、そういうわけにも行かないようです。
さらに、ある項目が「奨励金対象外です」と言われて減額されました。
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もはや無言になってしまいます。
減額も多少は仕方ないのです。
この奨励金は10万円とか20万円という枠があるので、例えば総額20万円以上の経費がかかっていれば、20万円の奨励金がでます。
しかし、減額されて「認められる経費」が20万円を少し下回ると、途端に奨励金が10万円減って、奨励金が10万円になってしまいました。
なんと50%減です。
これは結構衝撃的で、「一生懸命書類を作成したのに」とガッカリ。
申請期間は1〜3ヶ月で選べ、長い方が金額も大きいので3ヶ月で申請しました。
金額がガーンと減ってしまったので、2ヶ月で再申請すれば3万円くらいあがりそうです。
再申請を考えましたが、全書類作り直し→申請→申請後の対応を最初からやることを考えると途方に暮れてしまい、このまま続行です。
しかし、50%減額は正直しんどいです。

でも、これでもまだ終わりません。
また問い合わせが来て、「根拠を示して下さい。」とのこと。
気持ちはわかるのですが、きちんと支払いましたと「証明する」ために「代表者のサイン」入りの書類を提出しています。
ならば「サインは必要ないのではないか」と思ってしまいます。
代表者としてサインしている時点で、「この書類には責任を持ちます」と公式に証明しているのです。
印鑑がなくなって良かったと思ったら、今度はたくさんのサイン。
さらに、結局サインした書類は大きな意味を持たず、「根拠の振り込み履歴か領収書を出してください。」はちょっと理解しかねます。
欧米社会では「サインする」は非常に重要な意味を持っています。
サインして「代表者が認めている・責任を持っている」ならば、それを尊重して審査を通すべきではないでしょうか。
何度もやり取りして、お互いの労力や人件費を考えると、助成金・奨励金のシステムには大いなる疑問を持ってしまいます。
先日、経産省のキャリア官僚が助成金不正をしていましたが、中小企業の代表者は会社の賃料払うのも結構大変なんです。
その気持ちを汲んで、このくらいの金額の奨励金は気持ちよく審査を通して、早めに出して欲しいです。
と思っていたら、先日またメールが来ました。
「支払った証拠の通帳のコピーを出してください。」と。
先日は「これでOKです。」と言ってくれたのに、「別の審査官が要求して」とのこと。
しかも、このメールの発信時間は18:50です。
この日は子供を学童から引き取るために早めに帰宅して、子供と楽しく夕ご飯を食べていたら、スマホでこのメールをみて、一気に気分が暗くなりました。
「また応対しなければならないのか」と。

メールをこの時間に出していると言うことは、担当者は残業していて、残業代はトータルで結構大きな金額になるのでしょう。
そして、緊急でもないメールを、業務時間外の自宅にいるときに見る側の気持ちにもなって欲しいものです。
ぜひ、岸田総理が陣頭に立って「助成金・奨励金の審査の簡素化・迅速化」を指示して欲しいです。
先の助成金不正の連中は自宅にペーパーカンパニーを登記して、多額の賃料を計上していたようです。
こんなの審査の際に、すぐわかると思います。
会社の登記場所やHPを確認していただき、少なくとも「真面目に運営している」ように見える中小企業にはもう少し優しくしてくれませんでしょうか。
いくらお金を頂けると言ったって、書類作成して追加対応までしなければならない代表者は辛い。
お互いの時間は大事にして、気持ちよく経済が回復するように政治家の方々にお願いしたいと思います。