前回は「日本人とノーベル賞〜日本の科学力の行方を考えよう〜」の話でした。
今回は「真面目」なことの話です。
最近、岸田文雄新総理が誕生しました。

個人的には総裁選で岸田さんを応援し、岸田さんには好感が持てます。そ
れは「真面目」で「一筋な感じ」がするからです。
友人でも取引先でも、本当はみんな「真面目」な人がいいです。
確かに、総理大臣や上に立つ人は、「面白い人」の方が、メディアも取り上げやすいし、人気も出るかもしれない。
でも、日本人は世界的には「基本的に真面目」だし、総理大臣は基本的に「真面目」な人でよいのではないでしょうか。
様々な国を旅すると、やはりどの国も、土地柄や人柄のカラーがあります。
フランス行けば、フランス人はフランス人らしく、イタリアではイタリア人はイタリア人らしく。

アメリカ合衆国は特殊な国で、本来ならば、たくさんの国が別々に成立していなければならない国です。
それが、歴史の過程で、たくさんの国が共同体のように成立した「国家連合体」みたいな存在となりました。
文字通りUnited Statesなのです。
アメリカ合衆国は東部・中部・南部で、あるいは北部と南部で全然違います。
日本では、「アメリカ」とか「米国」と呼びますが、海外メディアで同国を指す場合は大抵United Statesであって、Americaは略されることが多いです。
United Statesは固有名詞ですが、そもそも「国家・地域連合体」なのです。

スイスは好きです。
空気がパリッとしていて、みなキリッとした感じです。

比較的日本人と親和感があると思います。
もうすぐ退任しますが、ドイツのメルケル首相は真面目で理知的な感じで、好感持てますね。
そもそも彼女は明晰な頭脳と強力なリーダーシップで、ドイツ及びEUを率いてきました。
なかなか日本の政治家とは比較しにくいですが、「真面目」でいいのです。
日本の首相で「面白い」総理は、小泉元総理や田中角栄(元総理)などがいるでしょうが、池田勇人や佐藤栄作は面白くはないわけです。
面白くなくても、きちんと国の姿を明確に示して「中身のある話」をして欲しいです。

個人的に応援する岸田総理には、そのまま「真面目」さを透徹してほしいです。
なんでも貫けば、透徹してゆけば輝くと思います。
もし「あなたの話は面白くないですね。」と言われたら、「そうです。悪いですか?」と反論すれば良いのです。
あるいは、「面白くないかもしれないけど、中身には自信あります」とはっきりと言えば良いと思います。
外務大臣の経験が多いので、外交には自信があると思いますが、やはり「大臣」と「国家元首」では重さが全く違います。
これから、岸田総理は国際的に、様々な舞台に出てゆかれることになります。
むしろ「面白くない」日本人の鏡として、あたかも武士のように振る舞ってほしい。

リアクションが分かりにくく、曖昧さを是とする日本人は「何を考えているか、よくわからない」と海外から言われることが多いです。
岸田総理には、考えていることはズバッとはっきり主張して、日本の姿を海外に発信してほしい。
「真面目」どころではなく、「真面目」さを貫き切って、「超ど真面目」のレベルに到達すれば、それはそれで岸田総理だけの「大いなる個性」になると思います。
岸田総理には、真面目さを貫き切って欲しい。