すぐに謝罪する日本社会の問題点〜とにかくすぐに「申し訳御座いません」を連呼・日本の「謝罪文化」と諸外国との外交・プライドなき「すぐに謝罪」の姿勢・本来は信用できない姿勢〜|社会問題

 前回は「「申し訳御座いません」の意味〜遅延が多すぎるJR・私鉄とJRの鉄道運行への根本的姿勢・マニュアル的で機械的な「申し訳御座いません」・謝罪するよりも対策を練って改善する大事さ〜」の話でした。

目次

とにかくすぐに「申し訳御座いません」を連呼

東京(新地球紀行)

申し訳
御座いません・・・

電車に乗車して「2~3分以上の遅延」が発生した時は、遅延を詫びるアナウンスが連呼されます。

誠に申し訳
御座いません・・・

朝の電車で遅延することが多い総武線・中央線などでは、頻繁にこのアナウンスが流れます。

この「申し訳御座いません。」と、すぐに謝る我が国の国民性。

国内で日本人同士ならば、建前的に「申し訳御座いません。」が良い場合が多いかもしれません。

「謝罪する方が良い」という風潮が世の中にあることは、お互いが承知しているからです。

国内では「謝罪」で終わりますが、この「なんでもすぐに謝る」姿勢で海外に臨むと大変なことになります。

この不思議な日本的な風潮・文化。

日本の「謝罪文化」と諸外国との外交

左上から時計回りに、Kim Jong-un朝鮮労働党中央委員会総書記 、Xi Jinping(習近平)中国家主席、Yoon Suk Yeol韓国大統領、岸田首相(Wikipedia)

日本に対して、

Japanは、
謝罪しろ!

と言い続けている国もあります。

諸外国は、

Japanは、
文句言えばすぐに謝る・・・

と考えているのではないでしょうか。

「すぐに謝る姿勢」は、彼らを助長しているようにも感じます。

少なくとも、すぐになんでも

申し訳
御座いません・・・

と「ひたすら謝罪する」のは、良くないと思います。

まずは、状況をきちんと考えて、自分なりに判断することが大事だと思います。

「申し訳御座いません。」と言う前に、頭を動かして、出来れば体も動かすようにするのが望ましいでしょう。

そして、事態の対処に動いた方が世の中良くなると思います。

日本を取り巻く諸外国の中には、「謝罪しているのを見たことがない」方々もいます。

本人たちは、

俺が
間違っているわけないだろう!

と考えているのでしょう。

それは、彼らの態度を見ていれば明瞭に分かります。

対して、なんとなく外交において「いつもニコニコ」している日本の総理大臣や大臣。

特にアジアでは、日本の総理大臣はニコニコで、中国のXi Jinping(習近平)中国家主席はしかめっ面しています。

これはもはや「好対照」とも言えるほど、違います。

ひたすらニコニコしたところで、敬意が得られるはずはなく、むしろ舐められるように感じます。

プライドなき「すぐに謝罪」の姿勢:本来は信用できない姿勢

グレーの日の丸(Wikipedia)

我が国においては、不祥事等を起こした会社や組織の代表者、責任者等上役が出てきた際に、不文律があります。

申し訳
御座いませんでした!

誠に申し訳
御座いませんでした!

それは、「まずは『申し訳御座いません。』と頭を下げないと始まらない」という不文律です。

まずは、この風潮から改めるべきと思います。

この記事を書いていて、すぐに「申し訳御座いません。」と言う会社、営業担当のことを思い出しました。

以前、ある会社と仕事をしました。

クライアント(客)が少しでも不満を言うと、その営業担当者がすぐに、

申し訳
御座いませんでした!

と言うのです。

営業担当者が、

申し訳
御座いませんでした!

と言うと、打ち合わせしているメンバーである僕も影響されます。

僕も、

申し訳
御座いません・・・

と言わざるを得ないのです。

私とその営業担当者は「別の会社の所属していて、業務も異なる」のです。

ところが、「組んで業務に取り組んでいる」以上、クライアントからすれば、「僕と営業担当者はセット」です。

そこで、営業担当者が謝っているのに、僕が黙って「謝らない」空気にはならないのが、日本社会です。

でも、なんとなくしっくりこない。

別に僕や弊社の提案が悪いわけでも、僕の言うことに間違いがあったわけでもないのです。

単なる「双方の意思疎通の中での齟齬」であることがほとんど。

場合によっては、「クライアントの勘違い」に過ぎないことが多かったのです。

とにかく「ひたすら謝る」のは、プライドがない証拠であると考えます。

日本社会が変わってゆくことが望ましいです。

とにかく、プライドがない「すぐ謝る」人間には、仕事は任せない方が良さそうです。

新地球紀行

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