前回は「「申し訳御座いません」の是非〜とにかく「申し訳御座いません」の日本社会・問い合わせでも「申し訳御座いません」の連呼の日本・海外の「謝罪」に対する考え方・「自分が悪い」とは考えない国々と「大人しい」日本〜」の話でした。
遅延が多すぎるJR:私鉄とJRの鉄道運行への根本的姿勢
![](https://www.w-voyage.net/wp-content/uploads/Fujiyama02m.jpg)
朝の通勤時間、電車が遅れることがあります。
これは仕方ないのですが、私鉄がきちんと運行することが多いのに比べ、JRは、ほぼ毎日遅れます。
路線長さが極めて長い、旧国鉄・JR。
対象範囲が広いため、「遅延は仕方ない」面もあります。
それを考慮しても、私鉄に比べて「いとも簡単に」電車が遅れる傾向があります。
対象範囲が広いとはいえ、私鉄とJRでは、「鉄道運行への根本的姿勢」が違うように感じます。
信号点検で、
遅れています。
ドアの荷物挟まりで、
遅れています。
などが、実に多いです。
コロナ後は、
具合の悪い方の救護で
電車が遅れています・・・
もよく聞く「遅延理由」です。
「長く」「対象範囲も広い」のは事実ですが、それに応じて組織も巨大で、人もたくさんいるはずです。
「担当を分割して対応している」ことを考えたら、私鉄もJRも状況は同様でしょう。
私鉄は遅れることも少ないし、遅れた場合は「遅れている状況」を時々アナウンスします。
対して、JRは「信号点検で」などで遅れようものなら、一駅ごとに
〜駅で信号点検で
遅れております・・・
と伝えます。
そして、
ご迷惑をおかけして、
誠に申し訳御座いません。
申し訳
御座いません・・・
と連呼します。
マニュアル的で機械的な「申し訳御座いません」
![](https://www.w-voyage.net/wp-content/uploads/Sky085m.jpg)
遅れているのは、「乗っている方」にとっては分かっていることです。
一駅ごとに
〜駅で信号点検で
遅れております・・・
と連呼するJR側にも意図があると考えます。
それはおそらく、
ずっと乗っている人は
分かっていても、「新たに乗車した人」は知らないだろう・・・
遅延している状況は、
「乗車している方」全員に知らしめなければ・・・
ということでしょう。
その意図を是としても、毎駅ごとに連呼しなくてもいいように思います。
何度も何度も
申し訳
御座いません・・・
と言っています。
おそらく、これは「申し訳御座いません。」と「言っているだけ」でしょう。
おそらく、本心は「申し訳御座いません。」と思ってないのでしょう。
全然思ってはないのだけれども、
とりあえず「申し訳御座いません。」と
言っておけば良い!
みたいになっている様に感じます。
これがマニュアルになっているのかもしれません。
申し訳
御座いません・・・
と言っている口調がマニュアル的で機械的に感じられます。
本心から「申し訳御座いません」と思っているとは、到底思えない言い方と思います。
謝罪するよりも対策を練って改善する大事さ
![](https://www.w-voyage.net/wp-content/uploads/Sky-tree148m.jpg)
とにかく
申し訳
御座いません・・・
を連呼するJRの車内放送。
結構大きな音量です。
適切な音量でイヤホンで音楽・ニュースなどを聞いていても「聞こえてしまう」のです。
意味がないと思いますし、結構不愉快です。
この「言うだけの謝罪」は、やめた方が良いと思います。
申し訳
御座いません・・・
申し訳
御座いません・・・
と連呼されても「遅延している事態が好転する」ことはなく、意味がないのです。
「急病人が出た」とか「荷物挟まりで」という理由による遅延は、鉄道会社に起因する原因では無いです。
そのため、一面「やむを得ない」と思います。
一方で、信号故障やドア点検などは、明らかに鉄道運営会社側の問題です。
申し訳
御座いません・・・
なんて言っている暇があったら、対応策を考えて欲しい。
今後どのようにすれば、
こういう問題は減らせるか。
こういう問題が、ラッシュ時に起こるのを、
無くすことはできないか。
と考えた方が、はるかに合理的です。
私鉄もラッシュ時は大変ですし、急行・快速・準急・各停など様々な電車が走っているので、複雑です。
それでも、きちんとラッシュ時は運行管理されているように感じます。
![](https://www.w-voyage.net/wp-content/uploads/230820KDR_ARAK502m.jpg)
中央線にも特急・特快などがありますが、私鉄よりも「停車駅の種類」は少ないように感じます。
増して「沿線区間が長い」とはいえ、「全部各駅停車」である総武線。
「沿線区間が長い」ため、ちょっとした遅延が積もり積もって「大きな遅延」になりがちかもしれません。
それでも、「遅延している状況が普通」くらいなイメージの総武線。
JRは、「適切な鉄道運行の運営」を私鉄から学んだ方が良いでしょう。
また、
鉄道の遅延を少しでも減らすには、
どのような対策が効果的か?
を具体的に考えて欲しい。
無意味な謝罪よりも、少しでも改善する方向になって欲しいです。