杓子定規的ではなく「柔軟な発想」を持つ大事さ 1〜「届かない言葉」と「届かない郵便」・A3の図面を送付・紙でチェックする理由・なぜか返送されてきたレターパック・返送の理由:厚さオーバー〜|社会問題

前回は「外国の方に対しては「分かりやすい言葉」を 5〜「黙殺」と大義名分・ドイツ降伏・ポツダム宣言・スターリン・チャーチル・トルーマン〜」の話でした。

目次

「届かない言葉」と「届かない郵便」

鈴木貫太郎 首相(人物で読む太平洋戦争 世界文化社)

ポツダム宣言を
「黙殺」するのみ・・・

と「連合軍の降伏勧告=ポツダム宣言」を黙殺し、

連合軍に、
どう伝わり、どう考えるのか?

を、全く考えていなかった鈴木首相。

ご本人は当時、77歳であるため、思考力も衰えていたのかもしれません。

それでも、「相手にどう伝わるか」を考えなかったこと。

それは致命的であり、「国家元首たる資格なし」と言わざるを得ません。

「連合軍、主に米国に届かなかった言葉」ですが、「届ける」と言えば、郵便・宅急便があります。

今回は、実際に目に見えるものが「届いてこそ」の話です。

仕事の際、郵便局のレターパックは、多くの方がお使いになっていると思います。

相手に直接手渡す赤色・ポスト投函の青色、いずれもコストパフォーマンスも良く、大変便利です。

僕も、よく使っています。

なぜか返送されてきたレターパック

東京(新地球紀行)

ところが、先日思わぬことが起こりました。

なんと、送ったレターパックが相手に「届けられず」、代わりに「手元に返送されて来た」のでした。

・・・・・

なぜ、
戻ってくるのかな?

仕事をしていて、どうしても「画面ではなく印刷物で確認しなければ、仕事がしにくい」ことはよくあります。

弊社もテレワークを推進していますが、A3の設計図書・図面を「テレワークの社員」に送る必要がありました。

A4の資料ならば、各家庭で印刷できますが、そもそも最近はプリンターを持っている家庭は少数です。

さらに、A3の図面のプリンターがある家庭は、なかなかありません。

テレワークをしているならば、その社員の自宅に「A3対応のプリンターを会社が負担して送付」するのも一案です。

それも一案ですが、一つ問題があります。

それは、A3対応のプリンターは比較的大型であることです。

小さな子どもがいる家庭では、「余計なもの」はあまり置きたくありません。

さらに、「余計なもの」が比較的大型であることは問題であり、さらに精密機器なら大問題です。

その意味で、「A3対応のプリンターを、一般的家庭に設置」には、様々な難しい面があります。

A3の図面を送付:紙でチェックする理由

設計図書と模型(新地球紀行)

そこで、弊社では時々A3の図面をまとめて印刷して、社員の自宅にレターパックで送付しています。

画面では分かりにくいから、
送った図面をチェックして下さい。

承知しました。

文章などでも、「画面で見るよりも印刷された原稿を読む」方が、遥かに気づくことが多いです。

私たちは3DCG、CADを使用するので、業務には27インチ以上の比較的大きなモニターを使用しています。

大きなモニター一杯に図面が表示されるので、見れば分かるのですが、印刷した図面をチェックすると、

あ、ここ違う。
なぜ、気づかなかったんだろう・・・

というような、「簡単なミス」が結構見つかります。

これは不思議なことですが、人は「紙で見た方が認知力が高い」のかもしれません。

認知神経学の専門家によると、

紙の本は、文字情報だけではなく、
紙の質感など様々感じながら読む・・

そのため、紙の本は電子書籍よりも
「遥かに豊かな情報」を脳に刻んでいる。

ということです。

確かに、紙の文章・図面を読んで、手にペンを持ちながらチェックすると「身体全体で取り組む」感じです。

対して、モニターをいかに眺めても、「目のみで追っている」状況です。

「身体全体」と「目のみ」の違いが、紙とモニターの違いの「最大の理由」かもしれません。

多くは金曜日に、まとめて印刷して夕方に発送します。

少し遠方であっても、土日の間に運ばれて、大抵日曜日までに到着します。

すると、翌週月曜日から、テレワークの社員は、送付した資料・図面をもとに仕事ができます。

レターパック返送の理由:厚さオーバー

設計図書と模型(新地球紀行)

前の週に社員にレターパックを送付して、安心して出社したとある月曜日。

僕が会社のポストを開けると、

あれ?
レターパックがある。

と気づきます。

普通郵便なら大量に毎日送られてきますが、レターパックは非常に少ないです。

関連業者やクライアントから書類が送られて予定がなく、心当たりがありません。

誰かが、本や資料を
送ってきたのかな?

頭を傾げながら、そのレターパックを見ると

・・・・・

なんと、自分がその前の週の金曜日に送ったレターパックでした。

僕が先週送った
書類だ・・・

送ったレターパックは、A3のたくさんの図面を中央で折り曲げて入れたものでした。

しかも、「返送の理由」がメモ書きされていました。

規定の厚さ3cmを
超えている。

ので返送されたのです。

えっ・・・

僕はガッカリしてしまいました。

これでは、テレワークをしている社員の仕事が、全くはかどりません。

途方に暮れてしまいました。

「内容物欄」に「書類」と記載しているし、触れば「書類」と分かります。

書類ですし、ほんの少し厚くても運送には問題ないはずです。

しかも、「株式会社〜」からの送付であり「法人扱いの書類」です。

郵便物の前で「個人」と「法人」は同格であるべきです。

それでも、「法人の書類」は「急ぐことが多い」書類ばかりで、場合によっては「遅延は致命的」です。

なぜ、こんなことで、
いちいち返送するのかな・・・

規則は、杓子定規的に運用するのではないでしょう。

「大事な郵便物」なのですから、柔軟性持って対応して欲しいと思います。

このように変な「規則の遵守」や「前例主義」が蔓延する日本社会。

どこかで、大きく変わるべきであるでしょう。

新地球紀行

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