日本の受験制度の問題点 1|世界の教育

前回は「共通テストは廃止しよう」の話でした。

AO入試や推薦入試が本格導入されて、20年以上経過する日本の大学受験。

いまだに、ペーパーテスト重視・暗記重視です。

この前時代的な試験は、早急に改革すべきだと思いますが、子どもたちは、「ペーパーテストに挑む」必要があります。

共通テストは基本的に廃止して、TOEIC等の試験を代用すれば良いと思います。

そして、「各大学ごとに試験を行うのが負担」であれば、一定の共通テストがあっても良いです。

しかし、わざわざ共通テストのようなテストを作る必要はないでしょう。

既存の〜検定などの試験・テストの成績をもって、代替できないでしょうか。

米国では、大学入試の方法が全面的に見直されました。

詳しくは、上記のWSJの記事をご覧ください。

今まで必須だったSATのスコアを、多くの学校が必須から外しました。

そして、試験の合格判定が多様化したため、入試倍率が急増した結果、多くの成績優秀者が不合格となったようです。

米国では昔からエッセイなどが重視されてきましたが、SATのスコアは非常に重視されてきました。

このSATという、日本の共通テストのようなペーパーテストの成績は「出さなくても良い」と一気に変えたのです。

これはいかにも米国らしいと思います。

そして、志願者の能力と個性を見極めて、合否を判断しているのでしょう。

ひたすらペーパーテストの数字だけで「個性など、どうでもよい」と言わんばかりの日本の受験制度とは大きな違いです。

この基本的姿勢が、日本と米国のイノベーションのレベルの大きな差をもたらしていると思います。

最近も、日本の科学者たちの地位や手当に関する問題が報道されました。

教育、とりわけ科学に対する姿勢を、大きく変化させねば、日本は立ち行かなくなるのではないでしょうか。

こういうことは「官ではなく民」が主導して行くべきかもしれません。

しかし教育に関しては、受験制度が非常に大きな影響を持っています。

そのため、「民で出来ること」には限界があります。

「共通テストの記述式」などという本質的ではない、どうでもよいこと、ばかりが問われる高校生・大学受験生。

もっと基本的な視点から、政府には教育を見直して欲しい。

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