「遺憾」という言葉の意味 2〜「遺憾」の意味・意義〜 |日本の外交

前回は「「遺憾」という言葉の意味 1〜日常では使わない「遺憾」〜 」の話でした。

日常会話では使用しない「遺憾」という言葉。

ネットで検索して、調べてみました。

「遺憾=期待したようにならず、心残りであること。残念に思うこと。」とのことです。

「不愉快という気持ち」は入ってないようです。

「残念」という気持ちが主体のようです。

ならば、

北朝鮮にミサイルを撃ち込まれたことは
「心残りで、残念」です。

と日本政府が「正式に」発表していることになります。

他国からミサイル撃ち込まれて、

残念です!

心残りです!

と連呼しています。

こんな間抜けなことを「正式に」「何度も」発表する政府は、世界中で他にあるのでしょうか。

加藤官房長官(TBS)

一般的な日本人が「よく分からない」でしょう。

少なくとも「日常会話では使用しない」言葉を使って、海外に発表するのは、絶対に避けるべきです。

海外に「日本語で」発表するということ。

それは、その日本語が何者かによって英語なり中国語なりに翻訳されて、他の国に伝わります。

世の中には語学的才能が抜群の人がいて、何ヶ国語も操れる方もたくさんいます。

あるいは翻訳の方も、大変な能力と努力をしていると思います。

彼ら彼女らは、基本的には母国語があります。

そして、それ以外は「外国語」でしかなく、「外国語」は自分たちの文化で理解するしかないと思います。

その文化において、「残念」「心残り」という「訳された言葉」が判断されることになります。

文化にもよりますが、基本的に「残念」という意味は、「自分は一生懸命努力していたのに、上手く行かなかった」です。

あるいは「相手に対して何らかの「期待」をしていたのに、裏切られた」などの意味でしょう。

ならば、北朝鮮のミサイルに対して

遺憾です・・・

というのは、

北朝鮮に対して、
様々努力して上手く付き合おうとしているのに・・・

上手く行かなくて
残念・・・

という意味になるのでしょうか。

もし、会社員なら周りの同僚、学生なら周りの友人が

残念だ・・・

無念だ・・・

と言っていたら、どのように感じるでしょう。

ちょっと「不気味」ではないでしょうか。

残念だ・・・

では、言われた相手は、

そうですね・・・

としか応対の仕様がないように思います。

そして、それでは「対話が続かない」のではないでしょうか。

新地球紀行

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