前回は「露軍増派」の話でした。
大変な被害を受けたキーウ近郊のブチャを訪れたゼレンスキー大統領。

「多数の民間人の遺体が路上にある」という21世紀のヨーロッパとは思えない光景に、ゼレンスキー大統領は怒りをあらわにします。
しかし、「和平交渉は続ける」とはっきりと明言しました。

ただ感情的になるのではなく、冷静に「国家元首として、この状況をどう改善してゆくか」を考えています。
第二次世界大戦末期、連合国からポツダム宣言を受けた鈴木貫太郎首相(当時)は、「黙殺するのみ」と発言して、外電に”Japan igonores ・・・”と掲載されたのとは大違いです。
連合国首脳に「日本は一体何を考えているのだ?」と思われました。
怒り心頭の中、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領に「和平交渉を継続して、停戦へ」というメッセージを送っています。
もはや本人にしか分からない、プーチン大統領の本心。
プーチン大統領は、どう思っているのでしょうか。

ロシアへの制裁姿勢を強める米国・欧州ですが、米英豪で新たな動きがありました。
極超音速兵器巡り連携を強める姿勢を強く打ち出しました。

米英豪は「兄弟」とも言える強い結束を持ち、双方の歴史的関係は極めて深いです。
この提携を主導したのはジョンソン英首相と思われます。

オーストラリアはかつて英国の植民地でしたが、Common Wealthにも加わっており、英国とは良好な関係を続けています。
特に最近は、AUKUSとして軍事・経済等幅広い連携を強める米英豪。
対して、日本はかつての植民地とは、極めて親日的な台湾を除き、それほど良好ではありません。

中には、たびたび政治問題を掲げてくる国まであります。
米国とは形式的には「対等同盟」とはいえ、半ば従属同盟であることは明白です。
日本はもっと英国との結びつきを強化して、世界に向かってゆくべきと 考えます。