MENU

英国ともっと友好深めよう 4〜薩英戦争と交錯する利害関係〜|外交

前回は「英国ともっと友好深めよう 3〜グラバーの目的〜」の話でした。

ここで薩摩藩はなんと「賠償金を幕府から借りて」払います。

ちゃっかりしているというか、なんというか。

もちろん「借りた金を返すつもりなど毛頭ない」薩摩は、幕府から借りた金を踏み倒します。

そして、ここで英国の最新兵器に改めて着目します。

英国側も「どうやらこの強い連中は、武器に大いに興味がありそうだ。」と。

そして、薩摩藩は琉球の密貿易もあり、多額の借金を抱えているものの、ある程度のお金を持っていそうです。

この頃、薩摩で島流しから復帰した西郷隆盛もまた、英国の最新兵器に大いに興味を持ちます。

「この最新兵器を、日本最強の我が薩摩藩士が使えば、国内に敵なし。」と。

f:id:Yoshitaka77:20211216131412j:plain
西郷隆盛(国立国会図書館)

ここで、英国と薩摩双方の利害関係が一致します。

グラバーは勇躍したでしょう。

「俺の出番だ!」とグラバーは出てきて、多くの英国の武器弾薬を売るために、薩摩に接近、猛烈に営業活動をかけます。

そして、グラバー商会は薩摩藩に多数の武器弾薬を売り、グラバー商会を介した武器弾薬は、幕末・維新期の日本国内の戦場で大活躍することになります。

f:id:Yoshitaka77:20211216124432j:plain
Thomas Blake Glover(グラバー園)

すでにインドを植民地化し、アヘン戦争・アロー戦争を吹っ掛けた清を叩き潰し、アジア大陸に着実に手を伸ばしてきた大英帝国。

アメリカ大陸には広大なカナダが植民地としてあり、その最後の行き着くところが、英国から見て極東、まさに東の果てにあった日本でした。

当初、英国が日本をどのように見ていたのかは、機密事項にあたるため不明です。

グラバーが着実に商売を広げていた頃、大英帝国の総領事はオールコックでした。

f:id:Yoshitaka77:20211217133549j:plain
Sir Rutherford Alcock

オールコックが在任している頃は、高杉晋作・伊藤博文等による英国公使館焼き討ち事件が起きています。

f:id:Yoshitaka77:20211217133729j:plain
高杉晋作(国立国会図書館)

危険を感じたオールコックは英国公使館を横浜に移転しますが、「物騒な国だ」とオールコックもグラバーも感じたでしょう。

そうした矢先、「英国・米国等の海外との通商に反対し、海外勢力を撃退の上、鎖国を守る」という攘夷の中心地であった長州藩。

本気で馬関(下関)に砲台を築きます。

そして、1863年についに米国艦船・フランス艦船を一方的に砲撃したのです。

欧米側から見たら「論外の極み」でした。

f:id:Yoshitaka77:20211217133835j:plain
伊藤博文(Wikipedia)

欧米の高官からみたら、日本の武士達は「精神異常者の集団」と映ったに違いないでしょう。

そして、グラバーは「この動乱期をどう上手く立ち回るか」思案しながら、道を探ります。

↓応援して下さい↓
にほんブログ村 にほんブログ村へ
PVアクセスランキング にほんブログ村
目次
閉じる