前回は「英国と友好深めよう 4〜薩英戦争と交錯する利害関係〜」の話でした。

1863年に、本当に海外の艦船の一方的砲撃に踏み切った長州藩。

攘夷だ!
不穏な動きを感じ取っていた、英国公使オールコックでした。





危険とは思っていたが・・・



まさか、本気でやるとは、
思わなかった・・・
これが本音だったでしょう。
「本気で」一線を超えてしまった長州藩に対し、当然のことながら米仏は怒りに震え、反撃してきます。



国際法違反だ!



やられたら、
やり返す!
そもそも国際法上も明確な違反で、「喧嘩を売られた」米仏は艦隊を派遣します。
英国・オランダとも組んで、米英仏とオランダの四カ国艦隊で長州に攻め寄せてきました。
そして、馬関(下関)の砲台を攻撃します。




大砲の性能が遥かに劣る長州藩の砲台は、ほとんど破壊されます。
この長州藩最大の危機に対し、幕末最大の風雲児 高杉晋作は非常時の軍隊を創設します。





兵が足りない・・・



長州藩滅亡の危機だ・・・



新たな軍を作ろう!
「武士でなく、有志の軍隊」という、それまでの日本には存在しなかった軍隊でした。
従来の門閥制度にとらわれず、武士・百姓・町人の有志も参加した「特殊な軍隊」でした。



正規兵ではないから・・・



名称には、「奇」をつけよう。
誕生したのは、当時の日本にとっては、異色尽くめの軍隊でした。
その名は「奇兵隊」。