前回は「苦戦するロシア」の話でした。
欧州・米国が「前例のない経済封鎖」を続ける中、プーチン露大統領は強気姿勢を全く崩さず、「ロシアは強大な国になる」と宣言しています。

「制裁は西側に跳ね返る」と主張していますが、これは西側は「最初から分かっている」ことです。
ロシアに強力な経済封鎖をかければ「返り血を浴びる」のは最初から承知しています。
それでも欧州、特に英国は「プーチンを必ず倒す」という極めて強い気持ちで臨んでいます。

「原発攻撃」という前代未聞の事態を引き起こしたロシアでしたが、「流石にやりすぎた」と考えたのか、電力回復へ向けて妥協しました。

ウクライナ各地の占領地域を拡大するロシア軍ですが、占領された地域のウクライナ国民の皆さんは、ロシアの占領下に入るつもりはなく、静かな抵抗を続けています。

ゼレンスキーウクライナ大統領は首都キーウで徹底抗戦の姿勢を全く崩さず、西側諸国に応援を求めています。

ロシアの当初の思惑は大きく外れたロシアによるウクライナ侵攻。
長期化の様相を見せ始めましたが、それによって惨禍を浴びるのはウクライナ国民の皆さんです。
ロシアに「非友好国」に指定された日本は、静かにウクライナを支援しています。
さらにロシアは、実効支配する北方領土を「経済特区指定」する強硬手段に出てきました。

「日本は西側に協力していると北方領土は、ほんの少しでも返すつもりはない」というロシアのメッセージです。
仮にロシアに協力したところで「返すつもりはない」のですから、どちらでも同じことですが、これに対して日本政府は明確に反論しなければなりません。
「遺憾」なんて意味不明なことを言っているから、ナメられるのです。
「勝手に特区なんか指定して、何やってんだ!日本固有の領土と言ってるだろう!」ということをハッキリと言わなければなりません。
もちろん主張したところで、ロシアは無視するので「意味がない」でしょう。
しかし、「何も主張しない」のは「国家としての体裁をなしていない」と言えます。
国家が最優先しなければならないのは、「国民・領土の確保」です。
「領土を他国に良いようにされて黙っている」のは「真っ当な国家」とは言えないと思います。