前回は「協議開始〜米露の対立・プーチン大統領の思惑・ゼレンスキー大統領のEU加盟への思い〜」の話でした。
切り札と切り札

欧州・米国が「露のSWIFT排除」を、ロシアが「核」を出して双方が切り札を早々に切りました。
プーチン露大統領は、相変わらず強気の姿勢を崩していません。
経済戦争にもなった今回の侵攻は、ロシアの市民生活に大打撃を与えています。

これでは国家の根本が揺らぎ、ロシアといえども国が成り立たなくなりかねません。
「想定していた」とはいえ、プーチン大統領も唇を噛んでいるでしょう。

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米国の打つ手


大人しめの米国は、ロシア外交官の国連退去に続き、国連勤務のロシア人一名の退去指示を出しました。
「ロシアの情報工作員の疑い」ですが、これは以前から分かっていたことでしょう。


米国はあえて大人しめに出て、ロシアに対して、



我がUSは、当然Europe側だが、
一気にエスカレートはさせない・・・
というシグナルを出しているように感じます。
対して、当事者である欧州は次々とロシア包囲網を広げています。
システムである「SWIFT排除」に続き、「ロシア船の入港禁止」を実施して「物資の流通も止めよう」という動きです。
これを実施されたら、欧州と密接な関わりのあるロシア経済が「完全に麻痺」してしまいます。
中国がロシア側に立っているとはいえ、首都モスクワが欧州に非常に近いので、首都への物資等の流通が滞ります。
ロシアという国


そもそも欧州からアジアにかけて非常に領土が広いロシアという国ですが、文化的には明らかに欧州です。
ロシア市民の心情としても、複雑というか「やりきれない」のではないでしょうか。
ここにきてロシア軍の侵攻が停滞しているようです。
国外からの批判はともかく、国内からも猛烈な批判があるプーチン大統領。
プーチン大統領も



振りかざした拳を、
どう納めるか・・・
と、悩んでいるように感じます。
少し及び腰とも言える米国ですが、水面下で静かにプーチン大統領と交渉を続けていることでしょう。
そして、侵攻の早期集結を心より願っています。