前回は「切り札出したロシア〜SWIFT排除に対する「核」という札〜」の話でした。
プーチン大統領の思惑
想定されていたものの、本気で「核」という切り札を出してきたプーチン露大統領。
「まさかボタンを押すはずがない」と思うのが普通です。
ただ、彼はこれまでに「やるはずがない」ことを次々とやってきました。
ならば本気で「押すかもしれない」と考えて、対策しなければなりません。
BBCモスクワ特派員の論考が、興味深いです。
ロシアは、すでにウクライナ内部で占領地域を広げています。
首都キエフもすでに攻撃されており、ウクライナのみならず世界にとって非常に困難な状況です。
ロシア・ウクライナの協議
この中、ロシア・ウクライナの協議がベラルーシで開始しました。
プーチン露大統領にとっては、「考えに考えた挙句の決断」なので、早々に交渉が妥結するのは難しいかもしれません。
米国はロシアに「紛争解決メカニズム構築」を提案しました。
Russiaは、我がUSとの間の
紛争解決メカニズム構築に関心なし・・・
と米国防省が明らかにしました。
これは、プーチン露大統領側からすれば、当然かもしれません。
Russiaのことも考えた具体的な提案なら、
もっと早くしてこい!
ということで、米国のテンポは少し遅いのでしょう。
プーチン露大統領もからすれば、
USの動きは
遅いぞ!
ということでしょうか。
ゼレンスキー大統領の「EUへの即時加盟」要望への姿勢
さらに米国は少し「逃げ腰」とも取れる姿勢です。
ゼレンスキー大統領は「EUへの即時加盟」を強く求めています。
欧州としては、
それをしては、本気で
プーチンが核ボタンを押しかねない・・・
と考えています。
まだウクライナとロシアの向いている方向が全く異なり、「早期解決」は難しい状況です。
英国・フランス・ドイツ一丸となり、世界を主導して交渉を進める必要があると思います。