前回は「切り札出した欧州」の話でした。
案の定、「ならば!」とプーチン露大統領も切り札を出してきました。

「お前(欧州・米国)達が、そこまでやるなら、核兵器使うぞ!」と出てきたのです。
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核抑止部隊に高度警戒態勢、ロシア大統領が命令 米・NATO反発
ロシアのプーチン大統領は27日、北大西洋条約機構(NATO)首脳らによる声明と西側諸国の対ロ経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊を高度の警戒態勢に置くよう軍司…
これは世界・地球にとって、非常に、というか究極的に大変な状況ですが、西側諸国も予想していたでしょう。

きっかけは、前回ご紹介した「ロシアのSWIFTからの排除」ですが、ロイターの説明が非常に分かりやすいです。
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情報BOX:ロシアのSWIFT排除、その威力と世界への影響
欧州連合(EU)と米国などは26日、ウクライナに侵攻したロシアをSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除することなど、対ロ追加制裁を発表した。
近隣のイスラエルも「さすがに、これはなんとかしなければ」と、ベネット首相自ら和平仲介申し出ましたが、うまくいっていません。
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イスラエル、和平仲介申し出 首相がプーチン氏と電話会談
[モスクワ 27日 ロイター] – ロシア大統領府は、プーチン大統領がイスラエルのベネット首相と27日電話会談し、この中でイスラエル首相がウクライナ和平に受けた仲介…
ここにきて、やっとウクライナ・ロシア両国間の和平交渉開催が決定しました。
お互い早期に切り札を出した欧州・米国とロシア。
ロシアの背後には中国がいますが、間接支援に回っています。

冷戦時から経済規模等において、大きく世界的地位が後退したとも言えるロシア。
しかし、一国で欧州・米国と対峙するのが、すごいというか怖いところです。
それもまた「核の力」とも言えます。
考えたくはないですが、プーチン露大統領の「異常な強気姿勢」から戦術核等の使用は考えられ、双方の具体的早期調停が本気で望まれます。

米国は少し静かですが、ここにきて大国としてのパワーを発揮して欲しいと思います。