前回は「ロシアと欧州 5」の話でした。

ロシアがウクライナの占領地域である「四州の併合」を発表しました。
BBCニュース


ロシア、ウクライナ4州の「編入」を一方的に宣言 ウクライナはNATO加盟申請を発表 – BBCニュース
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は30日、ウクライナ東部と南部の4州を一方的にロシアに併合すると宣言した。「ロシア編入」の是非を問うため占領地で行った、ロシア…
想定されていたことで、欧米としては「国際法に反し、絶対に認められない」事態です。
しかし、「強硬手段に出て、既成事実化」に突き進んでいるロシア。

米国はロシアに対する反撃姿勢を強めています。
JP

米、NATO加盟国の領土「隅々まで」防衛=大統領
[ワシントン 30日 ロイター] – バイデン米大統領は30日、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ4州の併合は、ロシアが苦境に立たされていることの証拠との考えを示…
「NATOの隅々まで米軍が防衛」とハッキリ言いました。
これは、ウクライナが「正式にNATOに加盟した」瞬間から、「米軍がウクライナの防衛を開始する」ということです。
ウクライナのNATO正式加盟には、様々なハードルがあります。

米英仏独などは、当然「加盟OK」の立場ですが、各国の思惑があります。

この構図では「ウクライナの加盟に反対」するのは、「ロシアの暴挙を認める」ことになります。
東欧諸国としては、NATOとロシアの間で難しい立場となります。

ロシアからのエネルギー供給停止に、最も苦しむドイツ。

エネルギー価格の異常な高騰により、ドイツの製造業が苦境に立たされています。
いわば「欧州の成長エンジン」であるドイツの製造業の苦境は、欧州経済に非常な深刻なダメージを与えます。
JP

米国株式市場=主要3指数、3四半期連続安 物価・景気後退懸念で
米国株式市場では、主要3指数が3四半期連続の下げとなり、S&P総合500種とナスダック総合が08年以来、ダウ工業株30種は7年ぶりの連続安となった。第3・四半期…
米株はさらに下落を続け、Dowは28,725ドルと29,000ドルを下回りました。
Dowは7年ぶりの連続安となり、異例な状況が続きます。
世界中の混乱が市場真理を非常に冷やしている中、株価回復は難しい状況です。
米国で、新たに大規模な「新エネルギーへの投資」への法案が通りました。
巨大な資源を持つも、欧州などが苦境にある中、米国がさらに新エネルギー開発に向かいます。
全てが堅調な米国も、世界中の混乱に引っ張られている状況です。
この状況が一服すれば、株価は復調に入ると考えます。