前回は「ロシアと欧州 5〜住民投票+併合を目論むロシア・ノルドストリームのガス漏れ事故・債権市場の混乱・欧州の経済の暗雲〜|露ウクライナ侵攻」の話でした。
ロシアによるウクライナ「四州の併合」

ロシアがウクライナの占領地域である「四州の併合」を発表しました。

想定されていたことで、欧米としては「国際法に反し、絶対に認められない」事態です。
しかし、「強硬手段に出て、既成事実化」に突き進んでいるロシア。

米国はロシアに対する反撃姿勢を強めています。
「NATOの隅々まで米軍が防衛」とハッキリ言いました。
これは、ウクライナが「正式にNATOに加盟した」瞬間から、「米軍がウクライナの防衛を開始する」ということです。
ウクライナNATO正式加盟の高いハードル

ウクライナのNATO正式加盟には、様々なハードルがあります。
米英仏独などは、当然「加盟OK」の立場ですが、各国の思惑があります。

この構図では「ウクライナの加盟に反対」するのは、「ロシアの暴挙を認める」ことになります。
東欧諸国としては、NATOとロシアの間で難しい立場となります。

ロシアからのエネルギー供給停止に、最も苦しむドイツ。

エネルギー価格の異常な高騰により、ドイツの製造業が苦境に立たされています。
いわば「欧州の成長エンジン」であるドイツの製造業の苦境は、欧州経済に非常な深刻なダメージを与えます。
大きく揺れる世界市場:下落続ける米国株
米株はさらに下落を続け、Dowは28,725ドルと29,000ドルを下回りました。
Dowは7年ぶりの連続安となり、異例な状況が続きます。
世界中の混乱が市場真理を非常に冷やしている中、株価回復は難しい状況です。
米国で、新たに大規模な「新エネルギーへの投資」への法案が通りました。
巨大な資源を持つも、欧州などが苦境にある中、米国がさらに新エネルギー開発に向かいます。
全てが堅調な米国も、世界中の混乱に引っ張られている状況です。
この状況が一服すれば、株価は復調に入ると考えます。