前回は「米国の挑戦 11〜利上げへ〜」の話でした。

台湾へ11億ドル (1500億円)相当の武器売却を発表した米国。
ペロシ下院議長はじめ、多くの米国議員が台湾海峡を訪問して、台湾との関係を強めています。
中国は反発を強めています。
ウクライナへの武器提供で、自国の弾薬などの武器の在庫が「かつてないレベルまで」低下している米国。
自国向け、ウクライナ向け、そして台湾などの各国向けの武器生産を増強する必要があります。

武器生産に関わる軍事・IT関連の企業は、米政府及び各国政府との取引が増加する見込みです。
「リセッション危機」が指摘されていますが、米国指標はそれほど悪化していません。
JP

NY外為市場=ドル上昇、米指標受けリセッション懸念後退
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米ISM非製造業指数を受け、米国がリセッション(景気後退)に陥っていないとの見方が強まった。ユーロと円は対ドルで…
ドルは上昇し、円はついに、1ドル=142円まで下落しました。
しかし、米国株式市場は下落を続けています。
これは、「利上げ継続の観測」と「欧州市場の状況が非常に悪い」ことによると考えます。

新たに英首相に就任するリズ・トラス新首相は、組閣へ向け着々準備しています。
減税を掲げるトラス新首相ですが、経済財政能力は未知数です。
財務相などの主要閣僚が決定し、新たな英国が始まります。
新英政府に期待したいですが、すぐに状況が改善する見込みはなく、欧州の経済は当面厳しいでしょう。
下落を続ける米国株は、9月末くらいまでは、調整期間になりそうです。
その後、緩やかに回復傾向になると考えますが、「通年プラス」のハードルは高そうです。