前回は「米国の挑戦 2〜猛烈な勢いのインフレ・米国の「インフレ抑制」の目論み・圧倒的な米国のイノベーション力〜」の話でした。
健全なロシア経済

ロシアのウクライナ侵攻から、3ヶ月が経過しました。
欧州・米国の、ロシアへの迅速かつ大規模な経済封鎖により、ロシアが大きなダメージを受けています。
ところが、ロシア経済は想定以上に健全です。
それは、天然ガス等エネルギーの急騰、中国がロシア産エネルギーを積極的に購入しているからです。
そして、インフレやエネルギー政策で大きく揺れる欧州。
攻勢強めるロシアは、着々とウクライナ侵攻を強めています。
悪化するウクライナの状況

ついに、ウクライナ東部の要衝セベロドネツクが、ロシア軍の完全占領下に置かれました。
欧州が混乱の中、ウクライナの状況は日々悪化しています。
そして、世界的に経済が混乱し、景気後退の懸念が指摘されています。
最も状況が良い米国においても、2023年頃から「50%以上の可能性でリセッション=景気後退」という指摘もあります。
軍事力・経済力・科学技術・資源・食糧と、なんでもある米国。
良い面だけではなく、頻発する「銃による殺傷事件」など、悪い面もたくさんある米国。
ここで、大きな動きに出ました。
バイデン大統領が、超党派の銃規制法案に署名し、「約30年ぶりの規制強化」に踏み切ったのです。
さらなる躍進目指す米国

米国の銃規制は「行うべき」という声が、ずっと根強い中、なかなか進みませんでした。
それを一気に進めようとする姿勢を打ち出した、バイデン政権。
株の一時的下落をものともせずに、政策金利を急速に上げて「健全化」を図る姿勢と重なります。
世界が混乱の中、経済・国内情勢ともに、大きく「健全化」を目指す米国の発展が続きそうです。
今年に入って、各国で株が下落し、ダウ平均・ナスダック等も一時は20%ほど下落しました。
最近は、大きく戻す動きが出ています。
調整はあるでしょうが、年末に向けて、米国株価が少しずつ上昇すると考えます。
一度大きく下落して、コロナ直前の株価に戻った米国。
コロナ期の「一時的バブル状態」を修正した動きとも言えます。
短期的にダウ平均33,000程度まで、上昇すると考えます。
欧州・日本株価も米国に合わせて、同程度の上昇が見込まれます。
そして、その後、「健全化」を推進する米国が、さらに徐々に上昇してゆく方向と考えます。