前回は「リメンバー パール・ハーバー 14〜相性と人事〜 」の話でした。


やはり、南雲には任せられん!
はっきり言えば、山本長官は南雲司令長官が嫌いだったのでしょう。
真珠湾奇襲攻撃に対して、山本は思います。



まさに乾坤一擲の奇襲作戦だ。



桶狭間とひよどり越えと川中島を
一度にやるようなものだ。
「桶狭間」は、勢力の小さな織田信長が大勢力・大軍の今川義元を破った戦い。


後に覇王となった織田信長は、この戦いで鮮烈なデビューを飾ります。
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織田信長 3〜中世を抹殺した男〜|戦国武将 | 新歴史紀行|戦国時代・幕末維新・世界大戦
前回は「織田信長 2〜覇王が見据えた未来と世界〜」の話でした。 織田信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研) 今回は「中世を抹殺した男」の視点から見た、信…
「ひよどり越え」は源義経が、一気に崖を駆け降りて平家の大軍を破った戦い。


「川中島」は武田信玄と上杉謙信の死闘です。


「桶狭間」では自らを織田信長に


「ひよどり越え(一の谷の戦い)」では自らを源義経に自らをなぞらえたでしょう。


「川中島」は武田信玄と上杉謙信のどちらか判然としません。
おそらく上杉謙信に自らをなぞらえたのでしょう。


第四次川中島の戦いで、武田軍の「キツツキ戦法」に対して、猛然と武田信玄の本陣へ突撃した上杉謙信。
悩み抜きましたが、すでに禁じ手に踏み切っている山本長官に、怖いものはありません。



ならば自分が真珠湾へ行くしかない。


山本長官は、軍令部および海軍省に伝えます。



私自ら第一航空艦隊司令長官となります。



機動部隊を直卒して、
ハワイ真珠湾奇襲攻撃へ向かいます。
また山本長官の独断専行が再開しました。
これが許される風土もまた、「いかにも日本的」であり、米軍では、こういう我が儘は許されないでしょう。
山本長官の我が儘に、海軍首脳、つまり山本の海軍兵学校先輩達は、また悩むのか、突っぱねるのか。