前回は「日本の立ち位置 1」の話です。
今回は、NHKに関する話です。
日本放送協会:Nippon Houso Kyokaiの頭文字が由来の、NHK。
名前からして、半官半民というより、「ほぼ官に近い存在」と言えます。
そして、「受信料を徴収する権限」を総務省から与えられている、非常に強い企業です。
NHKは、大河ドラマなど大変良い番組が多いです。
それは、「民放よりも多額のお金を予算にできる」面もあるようです。
大河ドラマは最近見なくなりましたが、「麒麟がゆく」はなかなか良かった。

長らく、反逆者・逆賊と捉えられてきた、明智光秀を主人公にする試みは、非常に良かった。
長谷川博己さん演じる光秀も、いかにも実直そうで好感持てました。
凡庸の代名詞のような存在である、朝倉義景をユースケ・サンタマリアが演じて、一風変わった義景でした。
しかし、最後がいけない。
というか、最悪でした。
光秀が最後に秀吉と、「山崎の合戦」で「どう戦うか」は正にハイライト。
そこをお茶を濁して、なんとなく「光秀はその後も生きていた」ことを匂わせて終わり。
歴史好きの僕としては、非常に残念でした。

他にも、色々といい番組がありますが、やはりNHKの存在意義は「国民に、正確なニュースを早く届けること」だと思います。
しかし、最近のNHKは、全くこの機能を果たしていない。
「今頃、どうなっているかな?」とニュースを見ようと思っても、ニュースではないことが多すぎるのです。
先日、安倍元首相が銃撃された事件が発生しました。
日本中が大変な衝撃を受けた、この事件。
僕も仕事中に知って21時前に、「今どうなっているかな?」と思って1チャンネルにすると、天気予報でした。
がっかりです。
仕方ないので、民放にしたら、民放は各局特番を組んでいたので、そちらを見ました。

「ほとんど官」とも言えるNHKが、元総理暗殺の放送をしないで、能天気に天気予報をやっている事態。
呆れを通り越してしまい、なにも言えません。
天気予報するにしても、主要な放送は安倍総理のことで、天気予報は「右下あたりに小さく」などで十分です。

英国BBCと比較するのは、BBCに申し訳ないですが、NHKも「ニュースにもっと重点を置く」べきと考えます。
いくら「ネットで直ぐ分かる」とは言え、テレビは重要です。
NHKには、ニュースをもっと大事にして頂き、「ニュースこそがNHKの存在意義」と思って欲しい。