「どうする家康」をどうする?〜NHKの存在意義・軽すぎる徳川家康・織田信長〜|公共放送

前回は「NHKの存在意義 1|日本の公共放送」の話でした。

目次

「どうする家康」というタイトル

徳川幕府初代将軍:徳川家康(Wikipedia)

視聴率が非常に低迷していて、評判が良くない今年の大河ドラマ「どうする家康」。

歴史ファンであり、特に戦国史に関しては、小学生の頃から大好きな僕としては、気になります。

小学生の頃は、流石に大河ドラマ等は観たことがなく、学習マンガなどで夢を膨らませていました。

学習マンガ(集英社)

中学生以降は、大河ドラマや正月に放送された歴史ドラマをよく見ていました。

特に、中学3年生で観た「信長〜KING OF ZIPANG〜」は、非常に鮮烈な印象があります。

戦国大名 織田 信長(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)

まだ非常に若手の緒方直人が「織田信長」を演じて、大変好評でした。

「徳川家康」を郷ひろみが演じているのも面白い点ですが、郷ひろみの演技も大変良かったです。

「隋天」なる、ちょっと不可解な「架空キャラ」が登場しましたが、「明智光秀」役もハマっていました。

最近は「真田丸」「西郷どん」「麒麟がくる」など観ていましたが、「どうする家康」は見ていませんでした。

そもそもタイトルからして、「どうするの?」と聞きたくなってしまいます。

軽すぎる徳川家康

「CGが変」などネットで声が上がっていますが、実際に一話見てみました。

1564年に三河で勃発した「三河一向一揆」の回です。

「三河一向一揆でどうする!」がタイトルですが、この時点で戦国ファンとしては、テンション下がります。

そもそも、番組のタイトル「どうする家康」と被っていて、くどいと思います。

とりあえず、ネット配信で第8回「三河一向一揆でどうする!」を観ました。

観た感想として、まず第一に「家康が軽すぎる」のです。

どうするんだ?

と大騒ぎし続けていて、まるでこれでは、家康がバカみたいです。

確かに、1542年生まれの家康にとって、1564年の三河一向一揆勃発時は22歳ほど。

全然若造です。

「今日の22歳」は若造ですが、「当時の22歳」は「現在の30〜32歳」ほどに相当します。

織田信長と徳川家康

実際に、1534年生まれの信長は、22歳ころの1556年に何をしていたか。

このころ、信長は内部分裂した織田家で、尾張統一の死闘を演じていました。

尾張を
統一するのだ!

信長と家康の「性格の差」を考えても、この熾烈な信長に対して、

どうするのだあ〜?

では、話にならないのです。

「これから、家康が成長してゆく」にしても、裏切りや反乱が当然の戦国時代。

その時代を生き抜いた人物の描写にしては、「軽すぎる」のです。

さらに、気になるのは、一向一揆との戦闘シーン。

本来、剣と剣を交えて「生きるか死ぬか」なのです。

やあ〜!!

やあ〜!!

まさに「真剣」試合である死闘。

それにも関わらず、演じている人物たちの戦い方が「真剣に見えない」のです。

これでは、まるで高校生の学園祭のノリであって、「死闘を演じていない」のです。

「死に直面している」将兵たちには、とても見えないのです。

とにかく、何から何まで「軽すぎる」コントのような大河ドラマ。

「大河コント」とでも呼べば良いのかどうか。

歴史が好きで戦国期を愛する者の視点から見れば、侮辱的にも映る「どうする家康」。

「どうしようもない」と感じる歴史ファンは、僕だけではないでしょう。

新地球紀行

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