極めて甚大な衝撃|世界と日本

前回は「地球の危機 1〜世界経済と温暖化〜」の話でした。

安倍 晋三元首相(Wikipedia)

昨日起きた極めて衝撃的な事件。

安倍元総理大臣が、選挙演説中に銃撃されて、亡くなりました。

非常に大きな衝撃をもたらし、世界中で報道され、現在もBBCなどでトップニュースとなっています。

元国家元首で、今もなお大きな政治力を持った人物が銃撃による暗殺で亡くなることは、世界的な大事件です。

さらに世界的政治において、非常に有名な安倍首相であり、「極めて安全な日本」で起きた白昼の暗殺事件。

世界も、大変大きな衝撃を受けています。

日本でも暴力事件・悲惨な事件は起きますが、米国などと比較すると非常に少ない国です。

特に銃の規制が極めて厳しい日本において、発生した元首相の銃撃事件。

元首相とは言え、まだ若く、現在も大きな政治力を持っていた安倍元首相は、岸田首相と「ほぼ同格」と言っても良いでしょう。

岸田文雄首相(Wikipedia)

首相・元首相の暗殺事件は、過去に日本でも起きていましたが、戦後はありません。

戦前の「五・一五事件」「二・二六事件」などの特殊な事例を例外とすると、最も新しい暗殺は1930年に起きました。

時の浜口雄幸首相が、東京駅で右翼活動家に銃撃されて負傷しました。

浜口 雄幸元首相(Wikipedia)

浜口首相は、療養したものの約10ヶ月後に亡くなってしまいました。

安倍元首相は、銃撃後に懸命の治療が行われましたが、銃撃後5時間余りで亡くなりました。

「ほぼ即死」とも言える状況でした。

この意味では、浜口元首相の銃撃と安倍元首相の銃撃は、大きく異なります。

そして、浜口元首相の銃撃は戦前という遠い昔であり、およそ90年前です。

戦後、国会議員への襲撃は未遂も含めて起きていますが、首相・元首相の暗殺事件は一度もありません。

元首相であり、現役国会議員で非常に大きな政治力を持つ人物を、「至近距離から銃撃した」事件。

警備体制にも大きな欠陥があったのは、間違い無いでしょう。

「平和な日本」で起きた、非常に痛ましい銃撃事件は、日本・世界に極めて甚大な衝撃を与えています。

安倍元首相の政治信条・功績には、それぞれの方のご意見があるかと思います。

短命政権の多い日本において、非常な長期政権を築き、海外にも名の知れた安倍元首相の功績は非常に大きいです。

安倍元首相のご冥福を、お祈り申し上げます。

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