前回は「世界の危機 2〜揺れる欧州各国・政権与党の揺らぎ・穀倉地帯を持つウクライナの食糧輸出・諸外国と日本の食料自給率・兵糧攻めにされる危険性〜」の話でした。
ロシアとウクライナの現状

ロシアによるウクライナ侵攻開始後、3ヶ月以上経過しました。
数多くのウクライナ軍兵士・民間人の方、ロシア軍兵士が亡くなっています。
その実態は、各国によって大きく異なっています。

正確な死者数を把握するのは、非常に困難で、ロシア軍死者数のBBCのまとめは下記です。

ロシア国防省は過小に発表しており、3ヶ月以上発表がないため、非常に少なくなっています。
BBCニュースとウクライナ国防省の間でも、約9倍の開きがあります。
実態調査が困難なことに加え、各国の思惑も反映していると思われます。
欧州のガス危機の懸念:ロシアの「天然ガス供給停止」

ロシアによる「天然ガス供給停止」の可能性が高くなってきた欧州。
ドイツでは、最大の銀行であるドイツ銀行トップが、「天然ガス供給停止」による「ガス危機」の懸念を表明しました。
ここ20年ほど、ロシアと「準友好国」とも言える関係にあったドイツ。
ウクライナ侵攻では、欧州側であることを明確にし、ロシアとの関係は急速に悪化しました。
インフレも大問題で、問題だらけのドイツ経済・政治状況。
欧州で最大の経済力を持つドイツの行方は、欧州の行先に大きな影響を与えます。

積極的にウクライナへの軍事・経済支援を強める米国。
米国提供の高機動ロケット砲が、ウクライナの反撃に大いに役立っている状況が発表されました。
これは「氷山の一角」であり、実際には更に多く、多岐にわたる軍事・インテリジェンス支援が米国からあります。
世界各国の異常な温暖化

世界的危機とも言える中、世界各国で異常に暑い日々が続いています。
イタリアのアルプス山脈では、氷河が崩壊しました。

世界中が「第二次世界大戦以来の危機」とも言える状況の中、地球が危機に陥っています。
地球温暖化に非常に大きな影響がある、エネルギーの使用方法。
太陽光発電などの自然エネルギーが望ましいのは確かですが、効率面で非常に問題があります。
ロシアによる「天然ガス供給の可能性」と悪化する経済情勢。
そして、エネルギー利用による地球環境の破壊。
世界全体というよりも、地球全体の危機と言える状況が続きます。

しかし、各国は「地球どころではない」という状況。
経済の先行きが不安視されているものの、堅実・健全な成長続ける米国。
地球を助けるために、NATO・AUKUS・QUADなどの提携による、地球的軍事同盟が必要かも知れません。