NATOの拡大|国際戦略

前回は「欧州の危機 2」の話でした。

NATOの動きに急展開がありました。

NATO加盟申請をしたフィンランドとスウェーデン。

加盟には「NATOに現在加盟する全ての国の賛成が必要」で、非常に高いハードルです。

この中、「反対する」と表明していたトルコのエルドアン首相。

フィンランド・スウェーデンの早期加盟は、困難と見られていました。

Recep Erdoğanトルコ大統領(Wikipedia)

しかし、反対していたエルドアン首相が、一転して、フィンランド・スウェーデンのNATO加盟支持に合意しました。

ちょうど、G7のタイミングで、様々な交渉や協議があったのでしょう。

この非常に早い展開は、天然ガスなどの資源確保に悩む欧州の思惑が、非常に強いと思われます。

1997年以降に、欧州で急拡大したNATO。

NATO加盟国(Wikipedia)

北アメリカの米国・カナダを加えると非常に強力な軍事同盟です。

比較的、ロシアとの関係も良いトルコでしたが、プーチン大統領が猛反対する「フィンランド・スウェーデンNATO加盟」を支持するに至ったのです。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

G7では、ロシア対策では各国の折衝が続き、対外的には大きな成果が公表されていません。

G7との関係は不明ですが、このトルコの動きこそが「最も大きな成果」であると考えます。

この動きを知ってか、攻勢強めるロシア軍。

ウクライナ中部の商業施設に、ミサイル攻撃しました。

Volodymyr Zelenskyウクライナ大統領(Wikipedia)

欧州・米国とロシア・中国が駆け引きする中、インドもロシア寄りです。

世界の軍事力ランキングの指標は様々ですが、米国は常に1位で、ロシアか中国が2位。

日本は、5位〜7位くらいです。

急拡大する世界軍事同盟NATOに、「アライアンス」としてしか参加できない日本。

なんらかの軍事的枠組に、日本がしっかり入ってゆくことが必須であると考えます。

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