欧州の危機 2〜エネルギー危機の欧州・ロシアの「資源封鎖」と広がる欧州の不安・堅調な成長続ける米国〜|世界経済

前回は「欧州の危機 1〜ウクライナ戦争とロシア包囲網・不安定な欧州・「未来志向」の米国・欧州の急速なエネルギー政策転換〜」の話でした。

目次

エネルギー危機の欧州

左上から時計回りに、Ursula Gertrud von der Leyen欧州委員会委員長、Emmanuel Macron仏大統領、Sanna Marinフィンランド首相、Olaf Scholz独首相(Wikipedia)

世界で、インフレが急速に進行し、国民生活に不安が広がっています。

中でも、インフレが大打撃を与え、天然ガス・原油などのエネルギーを「ロシアから輸入減」の方針の欧州。

日本より緯度が高いので、気温が低く、冬はかなり寒い欧州。

ウクライナ進行に伴う「ロシアと欧州の対立」が続く中、プーチン大統領が強硬姿勢を強めています。

Vladimir Putin露大統領(Wikipedia)

「プーチン大統領が、欧州への資源を止める」可能性も現実的にあります。

ロシアの「資源封鎖」と広がる欧州の不安

左上から時計回りに、Boris Johnson英首相、Olaf Scholz独首相、Emmanuel Macron仏大統領、Mario Draghi伊首相(Wikipedia)

すると、パニック状態に陥る可能性がある欧州の国民の不安は、政府へ向かっています。

政府の信頼が大きく揺れる英国では、補選で与党・保守党が負けました。

前回、与党・保守党が圧勝していた「与党が非常に強い選挙区で負けた」のは、大変な衝撃です。

「米国からの大西洋パイプラインの強化」を考えている欧州。

ところが、米国の思惑もあるので、具体的な方向が見えていません。

経済封鎖をかける欧州に対して、ロシアが「資源封鎖」を、本気でやりかねない状況です。

長らくロシアと友好関係にあった、ドイツは「天然ガス配給制」検討まで追い込まれています。

Scholz独首相(Wikipedia)

現状が続くと、欧州では政治不安が広がってゆく懸念が強いです。

堅調な成長続ける米国

Joe Biden米大統領(Wikipedia)

株価の底入れが見えて、堅調に成長・発展する米国。

ここは、欧州に「安価かつ大量に天然ガス等、資源を供給」することを、米国には決断・実行して欲しいです。

この資源高は元々は「異常事態」であり、「急騰以前の通常価格」程度で欧州に大量に出して欲しい。

そして、欧州を安定化・結束させる大きな原動力に、米国にはなって欲しいと考えます。

また、この「大きな原動力」になれる国は、米国しか存在しないのが現実です。

新地球紀行

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