前回は「欧州の危機 1」の話でした。
世界で、インフレが急速に進行し、国民生活に不安が広がっています。
中でも、インフレが大打撃を与え、天然ガス・原油などのエネルギーを「ロシアから輸入減」の方針の欧州。
日本より緯度が高いので、気温が低く、冬はかなり寒い欧州。
ウクライナ進行に伴う「ロシアと欧州の対立」が続く中、プーチン大統領が強硬姿勢を強めています。

「プーチン大統領が、欧州への資源を止める」可能性も現実的にあります。
すると、パニック状態に陥る可能性がある欧州の国民の不安は、政府へ向かっています。
政府の信頼が大きく揺れる英国では、補選で与党・保守党が負けました。
BBCニュース


英与党・保守党、2選挙区の補選で敗れる 共同議長が辞任 – BBCニュース
イギリスの2つの選挙区で23日、保守党現職の辞任と収監による下院議員の補欠選挙があり、どちらも与党・保守党が敗れた。これを受け、同党のオリヴァー・ダウデン共同議長…
前回、与党・保守党が圧勝していた、「与党が非常に強い選挙区で負けた」のは、大変な衝撃です。
「米国からの大西洋パイプラインの強化」を考えている欧州。
しかし、米国の思惑もあるので、具体的な方向が見えていません。
経済封鎖をかける欧州に対して、ロシアが「資源封鎖」を、本気でやりかねない状況です。
長らくロシアと友好関係にあった、ドイツは「天然ガス配給制」検討まで追い込まれています。

現状が続くと、欧州では政治不安が広がってゆく懸念が強いです。
株価の底入れが見えて、堅調に成長・発展する米国。

ここは、欧州に「安価かつ大量に天然ガス等、資源を供給」することを、米国には決断・実行して欲しいです。
この資源高は元々は「異常事態」であり、「急騰以前の通常価格」程度で欧州に大量に出して欲しい。
そして、欧州を安定化・結束させる大きな原動力に、米国にはなって欲しいと考えます。
また、この「大きな原動力」になれる国は、米国しか存在しないのが現実です。