前回は「まずは自国の歴史をきちんと理解して、世界と日本を考えよう! 」でした。
今回は日本語の話です。
今年長男が小学校に入学し、ひらがな・カタカナ・漢字を勉強しているのを横で見て、教えたりしています。
基礎力は大事なので、これは練習するしかないでしょう。
子供なりに苦戦しているのを横目に見ていると、「日本語は大変だ」と感じます。
「効率は良くないかもしれない」ということを強く感じます。
もともと日本語は世界的に見ても、「習得が難しい言語」に位置します。
自分が英語を勉強する時に、「日本語はどうか?」ということは、あまり考えたことはありません。
改めて日本語に関して、考えてみましょう。
ひらがな、カタカタ共に50種類、漢字は常用漢字だけで1945種類あり、小学校一年生で80種類種類学びます。

対するアルファベットは、26種類です。
単純な合算はあまり意味がないかもしれませんが、小学校一年生で学ぶ字の種類は50+50+80=180種類になります。
これはアルファベット26種類の6倍以上になります。
学ぶ子どもたちは、本当に大変です。
小学校の英語教育が始まり、塾やテキストなどで「小学校から英検を」みたいな風潮になっています。
英検2級をもっている小学生も珍しくはないようです。
この英語教育に関しては、2020年に正式に必修化されてまだ間もないので、これから効果が出ます。
これで「日本人全体が英語をもう少し話せるようになればいいな」とは思います。
しかし、もっと大事なことがあります。
それは、母国語の日本語に「適切な誇りを持つこと」だと思います。
明治維新の際、日本は急激な「西欧化」を図りました。
その際「日本語を廃止して、英語を母国語にしよう」ということが真剣に検討されたようです。
今となっては信じられないことですが、「西欧を学ぶには英語を習得することが一番だ」と考えたようです。
英語に比べ、難解な日本語をきちんと理解できていることに誇りを持つこと。
それが日本再生の最初のステップであり、将来ある子どもたちの教育のためには重要と考えます。