中国の挑戦 1〜台湾と中国・ペロシ米下院議長の訪台・対戦車砲を手にした蔡英文総統・台湾と日本・帝国大学・ロボタクシー登場・未来都市深圳〜|アジアと中国

前回は「米国の挑戦 5〜テクノロジーの先端〜」の話でした。

目次

台湾と中国:ペロシ米下院議長の訪台

Xi Jinping国家主席(Wikipedia)

ペロシ米下院議長の訪台に怒りをあらわにする中国。

まるで台湾を囲むかのような、露骨な軍事演習を続けています。

台湾周辺の中国軍の軍事演習範囲(BBC)

台湾国防部は、「中国が台湾本島攻撃の模擬演習」と発表しました。

対戦車砲を手にした蔡英文総統:台湾と日本・帝国大学

対戦車砲を手にした台湾の蔡英文総統(TAIWAN PRESIDENTIAL OFFICE)

ITなどの技術が非常に優れた台湾ですが、中国軍の脅威を非常に間近に受け、緊迫の度合いを高めています。

特に2000年以降、著しい経済発展を遂げてきた中国。

軍事費も凄まじい勢いで増額して、空母を含む軍備を強化してきました。

大日本帝国の敗戦時の領土(第二次世界大戦全史 洋泉社MOOK)

かつては日本の植民地だった台湾。

植民地と言っても、大日本帝国は、台湾や朝鮮などの内政に非常に力を入れてきました。

設置年大学名
1877年東京帝国大学
1897年京都帝国大学
1907年東北帝国大学
1911年九州帝国大学
1918年北海道帝国大学
1924年京城帝国大学(韓国、のちに廃止)
1928年台北帝国大学(台湾、のちに廃止)
1931年大阪帝国大学
1939年名古屋帝国大学
帝国大学設置年(Wikipediaより)

現代でも「七帝大」と呼ばれる、東京大学・京都大学などの旧帝国大学。

東京大学(Wikipedia)

実は、京城・台北にも、それぞれ京城帝国大学・台北帝国大学が設置されました。

しかも、これらの京城・台北設置の帝国大学は、「阪大・名古屋大よりも先」でした。

この事実から、当時の大日本帝国の台湾・朝鮮に対する姿勢が、よくわかります。

ロボタクシー登場:未来都市深圳

そして、「未来都市」とも言われてきた深圳では、ついにロボタクシーが登場です。

「自動運転推進を加速」して、IT・科学技術でも最先端を狙う中国の姿勢が鮮明です。

米国を強く意識し、「中国こそNo.1」と言わんばかりの強気の姿勢。

ロボタクシーは補助者が必要とは言え、運転するのはロボットです。

制度が未整備でも、このような「実験」を「現実」に実施する力を持つ中国の速度は脅威的です。

岸田文雄首相(Wikipedia)

1990年のバブル期までは、「技術といえば日本!」と言われてきた日本。

憲法9条のため、軍事には直接関係する制約が大きいです。

日本政府による科学技術への「強い推進力」ではなく、「強いバックアップ」が望ましいと思います。

新地球紀行

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